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【ヒットの法則194】メルセデス・ベンツ RクラスはミニバンでもSUVでもない、新しいラグジュアリーカーだった

4/7(火) 18:30配信

Webモーターマガジン

「クーペワゴン」とでも呼びたいスタイリング

2005年にデビューし「3列シートのSクラス」、「まったく新しいカテゴリーのラグジュアリーモデル」と注目されたルセデス・ベンツ Rクラスが、2006年4月に日本上陸を果たしている。その出来映えはどうだったのか。上陸間もなく福岡で行われた国内試乗会の模様を振り返ってみよう。(以下の試乗記は、Motor Magazine 2006年6月号より)

【写真】リアビューやインパネ、ラゲッジルームなどを見る(全17枚)

MLは2世代目だし、その上をいく3列7シーターのGLも、ブランニューモデルとはいえSUVというセグメントで括れるから、比較的その立ち位置はわかりやすい。ところが、同じ3列シートでも6人乗りのパッケージを有するRクラスは、ひと足先に登場したBクラスとともに「スポーツツアラー」なるニューセグメントを自称。わかるような、わからないようなノノ。

メルセデスベンツはサルーンカーにおいて王道を歩んでおり、その軸がぶれることはない。その一方で、日本でミニバンが流行っているように、アメリカでもSUVを始めとするスペース系のクルマの人気が高い。サイズから見てもRクラスのメインマーケットが北米であることは明確だ。このスポーツツアラーとは、そんな「広い室内空間を持つクルマ」というニーズに対するメルセデス流の答えであることは容易にわかる。
では、それはどのようなポジションにあり、どのようなキャラクターなのだろうか。

当初は「要するに、ミニバンでしょ」と思っていたが、福岡で丸一日、Rクラスを眺めて、乗って、走らせてみたら、なぜ「ミニバン」という表現をしなかったかがよく理解できた。

Rクラスは、V6の3.5Lエンジン搭載の「R350」とV8の5Lエンジン搭載「R500」の2モデルがあり、いずれもフルタイム4WD「4MATIC」と7速ATの「7G-TRONIC」が組み合わされる。サスペンションは、フロントにダブルウイッシュボーン式、リアにはセルフレベリング機構付きの4リンク式を採用。さらにR500には、前後のダンパーを調整するADS(アダプティブダンピングシステム)と、エアスプリングを統合した「エアマティックサスペンション」を標準装備する。

実際にRクラスを目の当たりにしたら、その段階で即座に「ミニバンでしょ」という思いは撤回されることとなった。いわゆるハコ型のクルマとは、明らかに雰囲気が異なる。エンジンフードのセンターにまっすぐ伸びるライン、あるいは両サイドのエッジが効いたラインの特徴的なフロントビューは、力強くダイナミックな印象。

でもそれ以上にインパクトがあったのは、サイドビューだ。ルーフラインはリアに向けてなだらかに落ちているが、それに対してクロームで縁取りされたサイドウインドウの上縁はアーチ型を描く。まるでクーペのようで、ちょうどCLSを思い起こさせる。

つまり、最近のメルセデスのデザインランゲージを組み合わせると「スポーティであり、かつラグジュアリー」というコンセプトが、そのルックスから容易に推測できるのだ。

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最終更新:4/7(火) 18:30
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