昨年末に誕生した「渋谷フクラス」。その中にある東急プラザ渋谷の商環境をデザインする大役を担ったのがグラマラスの森田恭通氏だ。デザイナーとして世界中で多数のプロジェクトを同時進行させ、多くの企業のトップと肩を並べてきた氏曰く、「経営者には美的センスが必要」だとか。そんな森田氏のアートと経営の相関関係を探る連載が今月からスタート。第一回目となるゲストは、森田氏をして「アートと経営という美的センスに長けた人」と言わしめたGMOインターネット代表取締役会長兼社長・グループ代表の熊谷正寿氏。対談場所は渋谷フクラスのGMOインターネットグループオフィスにある「シナジーカフェ GMO Yours・フクラス」(以下、Yours)。森田氏が手がけた24時間・365日オープンのカフェだ。
熊谷 森田さん、後ろを見てよ。パートナー(社員)がすごく楽しそうにランチをしている。
森田 熊谷さんの思いをうかがい、こういう風景を頭に描いて、デザインしたんです。
熊谷 僕が知人から森田さんを紹介してもらったのは、Yoursの設計がなかなか満足のいくものにできず、やり直しを繰り返していたというタイミングでした。そこで「お願いできませんか?」と。
森田 僕はデザイナーとして東急プラザ渋谷に関わっていたので、渋谷フクラスの工事のスケジュールも把握していました。今からだとデザインに使えるのは2週間、再提案する時間もないなと(笑)。
熊谷 僕ってすごく細かいんです(笑)。でもあれほど図面にOKを出さなかった僕が、森田さんの図面は一回でパス。ここまで経営者の気持ちがわかるデザイナーは、世界中どこを探してもいないと思った。
森田 ありがたい言葉です。デザイナーの仕事は美しいもの、カッコいいものをデザインするだけと誤解されがち。ですが、この案件は、もし僕が熊谷さんなら「自分のスタッフやパートナーにどう感じてもらうか」という考えに集約し、そこから「GMOとしてYoursをどういうビジョンで作るのか」を自分なりにあれこれ模索しました。セルリアンタワーにあるグループ本社に加えて渋谷フクラスにグループ第2本社を持つ意味を考えて、僕が熊谷さんなら絶対にこうしたほうがいいだろうなというものを、ご提案させていただきました。
最終更新:4/7(火) 17:30
GOETHE































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