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マツダはどこへ向かうのか「我々はシェア2%でいい」マツダ副社長ロングインタビュー

4/7(火) 17:06配信

ベストカーWeb

 今年、創業100周年を迎えたマツダ。並々ならぬこだわりを持ってクルマを作り上げるその姿勢は、多くのクルマ好きたちから共感を得ている。

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 そんなマツダの100年の軌跡、現在、そして未来を探るため、広島本社にて藤原清志副社長にロングインタビューを敢行。

 聞き手はマツダ車を乗り継ぐ自動車評論家の鈴木直也氏。現状のマツダに不安と不満を抱いている様子の鈴木氏。あふれる思いを存分にぶつけた90分!

※藤原清志氏…マツダ(株)代表取締役副社長。2代目デミオの開発責任者などを経て現職。海外勤務の経験も豊富で、知識の広さ、深さには驚かされる
※本稿は2020年3月のものです
聞き手:鈴木直也、ベストカー編集部/写真:ベストカー編集部
初出:『ベストカー』 2020年3月26日号

■直6エンジン、FRプラットフォームの狙いは?

鈴木直也(以下鈴木) まず聞きたいのが、前回の決算報告で少し遅らせると発表した直6エンジン、FRプラットフォームのことですが、マツダの販売規模でペイできるのか? という心配があります。

藤原清志副社長(以下藤原) 同じ6気筒でもV型にするのはコストがかかりますが、直列のままならそんなにかかりません。V6は必ずショートストロークになるので4気筒と違う燃焼になりますけど、同じ燃焼なら2気筒足すのはラクです。

鈴木 マツダの一括企画の流れで見ると、そんなに困難ではないと。

藤原 大排気量はV型ではなく直列の6気筒でいくと2008年から決めていましたから。なぜ直6かというとエミッション規制がどんどん厳しくなる。そうすると排ガスを減らすための補機類がV型だと2列分いるけど、直列ならひとつでいい。

また電動化への対応もしやすいし、あとは衝突ですね。オフセット衝突がどんどん厳しくなるなかで、6気筒を真っ直ぐに置けるとフレームも真っ直ぐに通せて有利なんです。

鈴木 ベンツが直6エンジンをやめた時、衝突安全性が直6は不利だからと言ってましたが、ひっくり返りましたね。

藤原 オフセット衝突が厳しくなったことがどんどん状況を変えています。実は、クルマの歴史を全部調べたんです。パ
ッケージ優先だったFFから、ある時期に横置きV6のFFが登場し、その4WDも出てくると、プロペラシャフトがフロアを通って縦置きのFRとほとんど室内の広さが変わらなくなる。

衝突対応していくと、どんどんスペースが食われて縦置きFRのほうがある時から逆転し始めるんです。そこまで調べ、将来を見据えて今回の決断に至ったわけです。「走る歓び」だとか「プレミアム」といってFRをやってるわけじゃない。すごく論理的に考えてやっているんですよ。

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最終更新:4/7(火) 17:06
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