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月次データを読み解く・外食編~コロナに負けてないのはどこか

4/7(火) 18:00配信

幻冬舎ゴールドオンライン

外食各社から3月分の月次(数値)が相次いで発表されています。2月分では、新型コロナウイルスの影響を分析するにはデータ不足の感がありましたが、業態別に優劣がみえてきました。各社の状況を考察します。

新型コロナウイルスの感染拡大により、外食産業に大きな影響が出ています。自粛ムードが広がってきた2月以降、店舗における飲食が控えられ、とりわけ居酒屋を中心に夜間の外食ニーズが減退していることは、各報道などで伝えられている通りです。

一方で、テイクアウトの需要は伸びており、さらに増えているのは宅配でしょう。東京や大阪などの都市圏では、「ウーバーイーツ」や「出前館」といったロゴ入りのバッグ(リュック)を背負った自転車、バイクによる配達員を多く見かけるようになりました。

今回は、外食事業を手がける上場企業の中から、4月1日以降に発表された月次データをピックアップし、注目度の高いものを考察してみます。

なお、下記のデータに関して、増減はいずれも前年同月比です。

ファミレス業態は厳しい事業環境

●すかいらーく(ガストなど)
3月:既存店売上高23.9%減、全店売上高22.2%減
2月:既存店売上高0.4%減、全店売上高1.8%増
1月:既存店売上高2.4%減、全店売上高0.0%●サイゼリヤ
3月:既存店売上高21.5%減、全店売上高21.6%減
2月:既存店売上高6.6%増、全店売上高6.4%増
1月:既存店売上高5.1%増、全店売上高5.0%増まずは、ファミリーレストラン業態の2社についてです。ご覧のように、2社ともに3月になって事業環境が大きく悪化している状況がうかがえます。

もちろん、来店客の中には1人でモーニングを食べたり、パスタを夕食にとる人もいるでしょう。しかし、多くの顧客は複数で来店し、4~6人のボックス席で食事をしながら会話を楽しむといった感じです。

この点で、小池東京都知事らが繰り返し述べている、「密閉」、「密集」、「密接」の「三密」に合致しており、敬遠されているのかもしれません。

●リンガーハット
3月:純既存店売上高25.2%減、全店売上高23.7%減
2月:純既存店売上高2.5%減、全店売上高0.5%減
1月:純既存店売上高1.9%減、全店売上高0.9%増3月になって月次データが大きく悪化している企業として、リンガーハットも挙げられます。こちらは業態として「ファミレス」には入りませんが、どちらかと言えば、顧客層はファミリーが多いのかもしれません。

イオンモールなどのフードコートなどに多く出店していますが、このフードコートは不特定多数の人が入れ替わり、立ち替わり利用する場所で、感染リスクがあると指摘されています。よって、敬遠されているのかもしれません。

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最終更新:4/7(火) 18:00
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