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石原さとみ「夢物語にはしたくない」初の薬剤師役に強い決意「“現実”と“やりがい”を見せたい」<Interview>

4/7(火) 7:00配信

ザテレビジョン

石原さとみが、日本連ドラ史上初の病院薬剤師にスポットを当てた医療ドラマ「アンサング・シンデレラ 病院薬剤師の処方箋」(毎週木曜夜10:00-10:54、フジテレビ系※スタート日未定)で主演を務める。

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石原演じる主人公の葵みどりは“薬ヲタク”で、団子頭がトレードマークの病院薬剤師。薬剤師は医師が出す処方箋に唯一異議を唱えることができる存在で、人一倍患者思いの薬剤師の葵は患者のために院内を駆け巡っていく。

■ 演じる葵に「好きだな、この子(笑)」

――薬剤師役は初挑戦となりますが、企画時点からやりたいと意欲的だったそうですね。

原作漫画を読ませていただいて、これを絶対にやりたいと心から思いました。薬剤師というお仕事は、間違ったときは指摘されるけど、普段はなかなか気持ちを込めて感謝されないお仕事だと思うので、裏の部分を知ってもらえるだけで、日ごろ窓口で伝えるありがとうの質が変わるのではないかと思ったんです。

そういうドラマにできたらいいなという希望が湧きました。

――荒井ママレさんの原作漫画「アンサングシンデレラ 病院薬剤師 葵みどり」(コアミックス)を読まれて「病院薬剤師はこんなことまでするんだ」と驚いたと聞きました。

まず、夜勤があるんだ!と驚きました。また、長期の入院をしたことがないので、ちゃんと薬を飲んでいるかの指導をされることも知らなかったです。話し掛けて、いろいろ聞いていい存在だったんだなと知りました。

――演じる葵みどりについてお聞かせください。

薬の味や匂いをしっかりと確かめるみどりのオタクぶりや、新薬も熱心に勉強し夢中になるところは、自分にもあるなと思いました。深く知りたいという知的欲みたいなものが私にもあるので、「匂いを嗅がないと分からないじゃん!」というせりふはよく分かるなと思い、好きだな、この子と思いました(笑)。

――実際に薬剤師をしている友人がいるそうですが、身近なところにいて良かったと思ったことはありますか?

少し前に腰を痛めてしまったとき、彼女に「腰をやってもうた」とメールを送ったら、「あっためないで! あと、揉まないで!」と返事が来たんです。そのときにかかりつけ薬剤師ってこういうことかなと思いました。どれだけ勉強してきたんだろうかと、改めて尊敬しました。

■ 院内では早歩き

――石原さんは日ごろから食事に気を使われていて、他の現場では炊飯器を持ち込んで食事をされたりしていましたが、今回の現場にも持ち込むのでしょうか?

同じようにしようと思っています(笑)。あと、これはドラマの中の話ですが、薬剤師さんは夜勤のとき、皆さん忙しいので原作漫画のようにカップ麺やコンビニ弁当を食べる人が多いらしいんです。だから、血糖値が上がりすぎて眠くなったり、集中力が下がったりして、悪循環だと聞いたので、劇中ではちゃんとしたものを食べようと提案しているところです。

実際に病院の中でも食べられる、手軽で健康にいいものをお見せできたらいいなと思っています。

――他に準備期間にされたことは?

実際の薬剤師の方々と食事をしたりして、現実的なことを教わりました。やはり進んでいる病院と、これからの病院があるとか。

それから座っているシーンがほぼなくて、とにかく院内を早歩きしているので、準備運動もしました。病院薬剤師はずっと立っているか、早歩きしているかで過酷なんです。「一番疲れないスニーカーをどれかな?」「みどりっぽくて動きやすいのはどれかな?」といろいろ試しました。

――みどりは薬剤師ながら医師にもぐいぐいと立ち向かっていきますが、彼女の信念はどんなところにあると思いますか?

諦めないことです。バックボーンとして子ども時代も描かれるので、そこで分かることもありますが、薬をちゃんと飲んだかどうかは患者さんをきちんと見ていないと分からない部分だと思うので、一人一人の患者さんを大切にしているみどりを見せていきたいと思っています。

そこが過度に見えすぎると良くないかもしれませんが、患者さんが普通の生活に戻れるまでをしっかりと見守っている姿を、いろんなシーンで見せていけたらと思っています。

■ 薬剤師の仕事の裏側を想像できるように

――石原さんはこれまでにもドラマでさまざまな職業の主人公を演じてこられましたが、仕事を題材にしたドラマに出演する際に共通して重視していることはありますか?

まず、「この作品では何を一番に伝えたいですか?」と、その作品の目的をプロデューサーさんに聞きます。

校閲(「地味にスゴイ!校閲ガール・河野悦子」2016年、日本テレビ系)のときもなかなか感謝されず、間違ったときだけ指摘される職業だったので、皆さんが本を読み終えたときに、校閲の方に対しても感謝の気持ちが向かうようなドラマになったらいいなと思っていました。

そこは今回も同じで、薬を受け取る人が薬剤師の仕事の裏側を想像できるようになったらいいなと思っています。

ただ、夢物語にはしたくないんです。たとえ劇中で答えが出ないとしても、病院薬剤師の現実を伝えて問題提起し、それと同時にやりがいを感じる瞬間もお見せしたいなと思っています。

■ あらすじ

葵みどり(石原さとみ)は、萬津総合病院薬剤部で働くキャリア8年目の病院薬剤師。同じ薬剤部の刈谷奈緒子(桜井ユキ)の指示の下、羽倉龍之介(井之脇海)や工藤虹子(金澤美穂)ら病院薬剤師たちが、山のように舞い込んだ処方箋を一つ一つ確認し、調剤、監査といった膨大な作業量をスピーディーにこなしていく。

ある日、そんな薬剤部に新人の相原くるみ(西野七瀬)がやってくる。人手不足に頭を抱える薬剤部にとっては明るいニュースだが、くるみは「向いてなかったら辞めようと思ってます」ときっぱり言い切る。

薬剤部部長の販田聡子(真矢ミキ)がくるみを連れて院内を案内していると、救急センターに心停止の急患が運ばれてくる。そこでくるみは、医師や看護師と連携して緊急処置に当たる病院薬剤師・瀬野章吾(田中圭)とみどりの姿を目の当たりにする。

(ザテレビジョン・ライター:及川静)

最終更新:4/7(火) 21:36
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