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レアル「銀河系軍団」の光と影。 禁断の移籍からベッカム獲得まで

4/7(火) 18:10配信

webスポルティーバ

レアル・マドリード王者の品格6

 現在のレアル・マドリードは、世界選抜のような陣容である。

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 スペイン代表のセルヒオ・ラモス、イスコ、ダニエル・カルバハル、ナチョ、ルーカス・バスケス、マルコ・アセンシオ。ブラジル代表のマルセロ、カゼミーロ、エデル・ミリトン、ヴィニシウス・ジュニオール、ロドリゴ・ゴエス。フランス代表のカリム・ベンゼマ、ラファエル・ヴァラン、フェルランド・メンディ。クロアチア代表のルカ・モドリッチ、ドイツ代表のトニ・クロース、ウェールズ代表のガレス・ベイル、コロンビア代表のハメス・ロドリゲス、ベルギー代表のエデン・アザール、ウルグアイ代表のフェデリコ・バルベルデ、セルビア代表のルカ・ヨビッチ......。

 まさに多国籍軍。バベルの塔が崩れるように、チームの結束が乱れても不思議ではないが、そうはならない。マドリディスモ(マドリード主義)の理念に照らし合わせ、ふさわしい選手は活躍を遂げ、ふさわしくない選手が"排除"されることで、均衡は保たれる。アルフレッド・ディ・ステファノ以来の歴史が根本にあるのだ。

しかし、クラブが純粋な勝利ではなく、希望的観測で人気を得たとき――。彼らは"報い"を受けることになる。

 2000年7月、フロレンティーノ・ペレスがレアル・マドリードの会長に就任した。当時、欧州王者になったばかりのチームは豪奢に映ったが、積もり積もった負債は2億5000万ユーロ(当時のレートで約350億円)。実のところ、"首が回らない"状態だった。

 大手総合建設会社の経営者でもあるペレスは、意欲的にクラブ再建へ乗り出している。その手腕は際立っていた。一等地にあった練習場の土地を売却することで、借金をほぼ完済。行政の都市開発を動かし、人と物と金の車輪をぐるぐると回し、郊外に新練習場も建設した。

 飽和状態だった外国人選手を次々に売却する一方、ポルトガルのビッグスター、ルイス・フィーゴをバルセロナから"強奪"し、クラブに活気を与えている。会長選の公約を実現させたのだが、その剛腕にマドリディスタ(マドリードファン)も一発で魅せられた。

 ペレス時代の開幕だ。

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最終更新:4/8(水) 19:46
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