ここから本文です

女性の健康診断、糖尿病と貧血に関する数値チェックの重要性

4/8(水) 16:05配信

NEWS ポストセブン

 体の状態が数値によって如実に反映される「健診結果」。この数字によって生活が制限されたり、通院を余儀なくされたりすることは多い。しかし、誰がどうやって「基準値」を決めているのか、きちんとわかっている人が何人いるだろうか。

【丸わかり】健康診断の結果表の”本当の数値”の見方

 ここでは「気をつけるべき数値」を見てみよう。基準値を算出した経験を持つ東海大学医学部名誉教授の大櫛陽一さんはこう言う。

「女性は糖尿と貧血に関する数値をしっかり見てほしい。特に若い女性にとって空腹時血糖の基準値は緩すぎると考えています。これを超えたときは、すでに前糖尿病状態になっている可能性もある。また、基準値内でも赤血球の値が以前と比べて急に下がった人は要注意。子宮筋腫などの異常が隠されている場合もあるからです」

 糖尿病や婦人科系の病気などは自覚症状もなく進行していることも多く、こういった健康診断で判明することも少なくない。ここは見落とさずにチェックしたい。

 ただし数値だけを見てすぐに病気だと判断してしまうのも考えものだ。新潟大学名誉教授で医師の岡田正彦さんはこう言う。

「高齢者の場合、ヘモグロビンの数値が低くても長期間かけて下がってきた人や、若い頃から貧血気味の人もいる。そういう人は治療の必要がないのですが、病院に行くと病名がつけられ、鉄剤を処方されることになる。鉄剤は胃を悪くするので、やたらにのむべきではありません。つまり、どうして値が低いのかといった原因や、過去の状態がわからないと無駄な治療を施されることになってしまうのです。だからこそ、継続することが大事です。いまの値だけを見て基準値で一喜一憂するのではなく、過去と見比べて分析し、自分の体質を知って生活習慣の改善に役立ててほしい」

 それでは、どのような医療機関で受けるのが賢いのか。大櫛さんは、こんなアドバイスをする。

「過去3年くらいの検査結果を一覧で出してくれるところが普通になりましたが、なかには5年、10年前からずらりと並べて出力してくれる医療機関もある。こういったところでは、過去の状態も把握してもらいやすい。選ぶ価値はあるでしょう。こうしたサービスがないのであれば、自分で表計算ソフトなどを使い、記録を蓄積しておくことが重要です」

 ここで原点に立ち返りたい。そもそも私たちは何のために健康診断を受けるのか。「会社で義務づけられているから仕方なく」という人もいるかもしれないが、誰にも共通するのは「健康で長生きをするため」のはずだ。

 画一的に決められた基準値によって健康な人が病人に仕立て上げられ、不必要な薬をのまされることは決して望ましくない。自分や家族の健康を守るため、一つひとつの項目の意味や特性を知っておいて損はない。

※女性セブン2020年4月16日号

最終更新:4/8(水) 16:40
NEWS ポストセブン

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事