「きっかけはタイやインドネシアといったアジア地域からの要望でした。PCXよりも上の、新しいプレミアムなモデルができないか、という話がスタートです」
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そう語るのはHONDA R&D Southeast Asia Co.Ltd. 箕輪和也さん。ADV150のプロジェクトリーダーだ。
「新しいプレミアムモデル、ということで、何をやろうかまず考えました。PCXをさらに進化させた高級サルーン、スポーツモデル、オン/オフモデルと、色々な選択肢がある中で、オン/オフでいこう、ということになりました。四輪の世界ではSUVがずっと人気ですが、このクラスのスクーターにもそういうモデルがあればとても魅力的ではないか、と考えたのが理由のひとつです。あと、アジア諸国では路面の良くない道もたくさんあり、未舗装路やダートなど、普通のスクーターだとためらうような場所でも行ってみようという気持ちにさせてくれますし『これならいいものになるのではないか』と考えたのがオン/オフを選んだもうひとつの理由です」
こうして開発が始まったADV150。開発当初からPCXベースということは決まっていたそうだが、PCXとのキャラクターの違いをどう出すつもりだったのだろうか。
「PCXは、高速域の安定した、スムーズな吹けが魅力の高級感あるスクーターとして評価をいただいていますが、今回のADVでは低中速域での力強さに着目し、ライダーの意思に反応した力強いダッシュ力として、モーターサイクルらしさにこだわりました。あと、アドベンチャースタイルに見合った、しっかりした足回りに仕上げる、というのも最初から決めていました。気持ちよく走りを楽しんでいただきたかったので、足回りのコストを惜しまず、スクーターでもできることをしっかりやろう、と考えました」
しっかりした車体造りには、ベースであるPCXのダブルクレードルフレームが大きく貢献したようだが、開発に当たってはいろいろな苦労もあったようだ。
「スポーティな走りが魅力なのに重くなっては意味がない、ということで、部品をひとつでも軽く作れるように工夫しました。フレームは、シートレール後端を変更し、グラブバーも軽量な樹脂製の分割式とするなど、本当にちょっとずつ煮詰めていきました。あと苦労したのは足つき性の確保です。こういうオン/オフモデルですから地上高は上げたいんですが、そうすると同時にシート高も上がってしまう。シートレールから見直してテールカウルを絞り込んだり、結構苦労しました」
質実剛健なタフギアにふさわしい、しっかりした走りが魅力のADV150。箕輪さんに「最高の楽しみ方」を聞いてみた。
「峠を走っていてダートや砂利道に出くわしたら、普通スクーターなら引き返しますが、ADVなら『ちょっと行ってみようかな』という気になれると思います。舗装/未舗装路を選ばず、笑顔で楽しめるバイクに仕上げたつもりです。個人的には、これでキャンプしてみたいですね」
オートバイ編集部
最終更新:4/8(水) 18:30
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