MLBと選手会がメジャー30全球団をアリゾナ州フェニックス近辺に集結させ、2020年シーズンの全試合を当地で開催する案を検討していることが明らかになった。5月に春季キャンプを再開し、数週間後にレギュラーシーズンを無観客試合で開催する計画が両者の間で話し合われているということだ。『AP通信』が匿名の関係者からの情報として報道し、数多くのメディアがこの話題を取り上げている。
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MLBは4月7日(日本時間8日)に声明を発表し、1拠点でのシーズン開催を選択肢として検討していることは認めたが、それ以上の説明はしていない。
感染者が出たらどうするのか、マイナーリーグは中止のままでは怪我人が出たら補充できないのではないか、選手たちに4カ月以上もホテル住まいを強要するのか、などとこの計画の問題点を指摘することは容易だ。だがアリゾナだったらもしかして実現できるかもと人々に期待を抱かせるものがあることも確かだ。
MLBの春季キャンプはアリゾナ州に15球団、フロリダ州に15球団と2つに分かれて行われるが、州全体に球団が散らばるフロリダ州に対して、アリゾナ州ではすべての球団施設がフェニックス市近辺に集中している。つまり球場間の移動を最小限に抑えることができる。最も遠い球場同士でも、車で1時間以内に収まるのではないか。
オープン戦を開催している10個の球場が既にあるうえ、アリゾナ・ダイヤモンドバックスの本拠地であるチェイス・フィールドもフェニックス市内にある。これに大学野球のフィールドなどを加えれば、全30球団が一斉に試合を行うのに必要な15個の球場を確保することは十分に可能だ。そもそも無観客試合なのであれば、練習用フィールドでも試合はできる。
フェニックス市ではよく大規模なビジネス・コンベンションが開かれる。そのため、市内には数多くのホテルがあるので、宿泊施設のキャパシティーには問題がないだろう。
そして現在のところ、アリゾナ州が全米でもっとも新型コロナウィルスの影響が少ない地域の1つであることも大きな要素だ。CDC(米国疾病予防管理センター)による最新の公式発表では、4月6日現在におけるアリゾナ州全体の感染者は2269人。人口比を考慮に入れても、フロリダ州の1万1961人に比べると格段に少ない。
フェニックス近辺の気候には一長一短がある。晴天率が非常に高く、雨で試合が中止になる心配はほとんどない。だがとくに夏の間は非常に暑く、日中の気温は40°C以上の日が続く。チェイス・フィールドが開閉式ドーム式球場なのはそのためだ。キャンプ施設はすべて屋外球場なので、少なくとも6月から9月までの間は日中に試合を組む形でのダブルヘッダーは無理ではないか。その一方で、秋冬になっても暖かいので、10月11月にダブルヘッダーを組むことも、12月にまでシーズンを伸ばすことも可能だ。
最終更新:4/8(水) 12:11
ベースボールチャンネル




























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