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工務店経営者に聞く新型コロナウイルスの影響で納期遅延が発生している設備機器

4/8(水) 7:20配信

@DIME

新型コロナウイルスによる経済的混乱を受けて、様々な業界が対応を迫られている。そんな中、建設業界では、中国の生産活動が停滞し生産されたパーツが国内メーカーに届かず、納期に遅れが発生するなどの影響が出ている。

(※新建ハウジング:https://www.s-housing.jp/archives/190404)

では、新型コロナウイルスによる影響を工務店経営者はどのように感じているのだろうか?

そこで今回、エニワン株式会社による、工務店経営者1,067人を対象にした、新型コロナウイルスによる工務店への影響調査が行われたので、その結果を紹介していきたい。

新型コロナウイルスの影響を受けている工務店は7割以上
「あなたの会社は新型コロナウイルスの影響を受けていますか?」と尋ねる調査が行われたところ、7割以上が「受けている(74.2%)」と回答。

具体的にどのような影響を受けているのかというと、「設備機器・建材の納期遅れ(53.6%)」と回答した人が最も多く、以降、「契約のキャンセル(48.5%)」「契約の延期(38.5%)」「着工先延ばし(37.9%)」「着工現場の工期延長・引き渡し延長(24.7%」と続いた。

冒頭でも紹介したように、中国で生産されたパーツが国内メーカーに届いていないことから、工務店において設備機器・建材の納期遅れが発生しているようだ。



では、それぞれどのようなものに納期遅れが起きているのだろうか。

「どのような設備機器に納期遅延が発生していますか?(複数回答可)」と尋ねる調査が行われたところ、「システムキッチン(ビルトイン食洗機等)(65.2%)」「トイレ設備(65.2%)」と回答した人が最も多く、次いで「ユニットバス(55.5%)」「洗面化粧台(37.0%)』『給湯器(23.2%)」「エアコン(19.0%)」となった。

続いて、「どのような住宅建材に納期遅れが発生していますか?(複数回答可)」と尋ねる調査が行われたところ、「建具・サッシ(64.0%)」と回答した人が最も多く、次いで「フローリング・床材(50.0%)」「階段周り(32.0%)」「外壁(29.6%)」「内装(26.1%)」「屋根(23.0%)」となった。

設備機器・住宅建材ともに、住むうえで欠かせないものに納期遅延が発生しているようだ。



合意書まで取れている工務店は8割近く
新型コロナウイルスの影響で、設備機器や住宅建材の納期遅れが発生している中、国土交通省は住宅建設会社へ、一部の住宅設備が未設置の状態での建築基準法に基づく完了検査が実施可能との支援策が発表された。

(※参考資料:https://www.mlit.go.jp/common/001331387.pdf)

住宅設備のない状態での完了検査は施主にとって納期未定の状態が続いたり、そのまま対応が放置されてしまったりと不安がつきまとう。そのためには、口頭ではなく、しっかりと工務店・施主間で合意書を取る必要があるだろう。

では、住宅設備がない状態で完了検査予定を施主へ説明した際に、何割の施主が納得し合意書まで取れているのだろうか?

「住宅設備がない状態での完了検査予定を施主へ説明した際、何割の人が納得し合意書が取れていますか?」と尋ねる調査が行われたところ、「ほとんどの人が納得し、合意書などが取れている(29.3%)」との回答が最も多く、次いで「7割の人が納得し、合意書などが取れている(27.4%)」「半数の人が納得し、合意書などが取れている(21.6%)」「3割の人が納得し、合意書などが取れている(9.0%)」「2割未満の人が納得し、合意書などが取れている(3.8%)」となった。

半数以上の施主が納得し、合意書まで取れている工務店は8割近くいることが判明した。しかし、納得せず、合意書も取れていない施主がいることも見過ごすことはできない。



さらに、合意書まで取れている工務店経営者を対象に、「施主へはどのような条件で合意を得ましたか?(複数回答可)」と尋ねる調査が行われたところ、「工期の延長、引き渡しの延期(48.8%)」と回答した人が最も多く、以降、「代替商品への変更(31.1%)」「未完成のまま、または仮の設備を取り付けて、一旦引き渡す(29.7%)」「費用の減額(20.8%)」「納入状況に関する定期連絡(18.8%)」と続いた。

未完成のまま引き渡すのではなく、工期の延長や引き渡しの延期といった対応を取り合意を得ている工務店が多いようだ。



しかし、それでも納得していない施主にはどのように対応しているのだろうか。以下に具体的なエピソードを紹介していく。

■納得していない施主への対応
・「予定と変わらないよう進められるだけ進めている」(20代/女性)
・「とにかくコミュニケーションを密にとり、遅れを理解してもらっている」(30代/女性)
・「現時点での見通しを連絡し、適宜状況を伝えている」(30代/男性)
・「代替品への交換および費用面での割引などを提案している」(30代/男性)
・「継続協議中だが、最終的に割引をする予定」(30代/男性)

受注や売上に影響は?
また、「新型コロナウイルスにより、受注や売上に影響が出ていますか?」と尋ねる調査が行われたところ、半数近くが「受注・売上ともに影響が出ているまたは出る見込み(48.0%)」と回答し、3割以上が「受注に影響が出ているまたは出る見込み(29.3%)」「売上に影響が出ているまたは出る見込み(12.0%)」と回答した。

加えて、「今後、資金繰りに影響が出ると思いますか?」と尋ねる調査が行われたところ、8割近くが「大きな影響が出ると思う(37.0%)」「多少影響が出ると思う(42.6%)」と回答した。新型コロナウイルスは、資金繰りにも影響を及ぼすと考えている方が多いようだ。



工務店経営者は、新型コロナウイルスにより受けるであろう影響を予測し、適切な対応を取っていく必要があると言えるだろう。

調査概要:『新型コロナウイルスによる工務店への影響調査』
【調査期間】2020年3月24日(火)~2020年3月26日(木)
【調査方法】インターネット調査
【調査人数】1,067人
【調査対象】工務店経営者
【モニター提供元】ゼネラルリサーチ

出典元:エニワン株式会社

構成/こじへい

@DIME

最終更新:4/8(水) 7:20
@DIME

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