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緊急事態 テレワーク社員の健康に何が起きるか 産業医が警鐘

4/8(水) 11:33配信

日経BizGate

改正新型インフルエンザ等対策特別措置法が成立し、新型コロナウイルス感染症・政府対策本部が設置された。そして欧米や中国におけるロックダウンに準じる緊急事態宣言が東京、埼玉、千葉、神奈川、大阪、兵庫、福岡の7都府県に対して4月7日に発令された。

3月から外出自粛要請が政府や自治体から出され、週末の人出が少ない様子が盛んに報道されている。これらの結果、新たに在宅勤務等のテレワークを行う企業と働く人が増加している。

1990年代から注目されてきたテレワークは、情報通信技術を活用した、時間や場所にとらわれない柔軟な働き方として、よく知られるようになった。

昨年末までは内閣と厚生労働省が推進する働き方改革によって、テレワークは少子高齢化による労働力人口の減少に対する打ち手の一つとして注目されてきた。一人一人の事情に合わせた柔軟な働き方を実現する方策でもある。折からのIT技術の進展や5Gの展開に伴い、21世紀にふさわしい働き方を実現するというイメージが強かった。

しかし、新型コロナの流行で否が応でもテレワークを行わざるを得ない状況が生じている。平時に積極的にテレワークを展開することと、危機に際して緊急避難的にテレワークを行うことは本質的に異なる。

経営幹部として肝に銘じておかなければならないのは、新型コロナの流行に伴いスタートしたテレワークは短期間で終了せず、長期間に及ぶ可能性が高いことである。

新型コロナの終息は2年後が目安

新型コロナの流行は緊急事態宣言に基づき、行政、企業、関係者がどれだけ努力したとしても、2021年末までに終息すれば比較的良好なシナリオとなる、という現実がある。

なぜなら新しい感染症の終息にはそれに対する免疫を7割前後の人が獲得しなければならないからである。運よくワクチンが開発され、広く行き渡るか、効果が確認された治療薬を患者さんがあまねく処方してもらえる状態になるには相当の時間が必要である。

このうち、新型コロナワクチンの開発には18か月以上かかるとする医学専門家の見方が一般的である。加えてコロナウイルスに対するワクチンの製造は技術的に特に難しいとされる。

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最終更新:4/8(水) 15:44
日経BizGate

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