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なぜ甲子園で勝ち進むチームは毎試合成長するのか? 「アナロジー思考」で自分ごとに!

4/8(水) 8:12配信

NIKKEI STYLE

《連載》仕事で差がつく!ビジネス思考法

3月19日から始まるはずだった選抜高校野球大会。紫紺の優勝旗を巡る熱い戦いを楽しみにしていた人には寂しい春となってしまいました。

以前から「甲子園で優勝するのは一番強いチームではない」という話がささやかれてきました。たしかに、優勝候補の筆頭に挙がっていたチームが、あえなく敗退するのを何度も目にしてきました。下馬評が高いチームが必ずしも勝つわけではないようです。

では、どんなチームが優勝旗を手にすることができるのでしょうか。それは「一戦一戦、強くなっていくチーム」だと言われています。甲子園という大舞台に来てから、「どれくらい成長するか?」が優勝の鍵を握っているというのです。

ビジネスでもまったく同じことが言えるのではないでしょうか。

新しくプロジェクトを立ち上げるに当たって、どんな精鋭メンバーを集めても、どれだけ周到に準備を重ねても、思うように仕事は進んではくれません。予期せぬ出来事が勃発したり、思わぬところで行き違いが生まれたり。「まさか!」「そんなばかな」と思うような困難の連続に、チームが瓦解しそうになることもあります。

そんな危機をみんなで乗り越えていく過程で、新たなアイデアや仕事のやり方が生まれ、チームの結束も高まっていきます。まさにピンチはチャンス。学習を通じて持続的に成長していくチームこそが、挑戦的な目標を達成することができるのです。

■大阪商人の創意工夫の秘訣とは?

こんなふうに、高校野球ひとつとってみても、私たちビジネスパーソンが学ぶべき点がたくさんあります。これが今回紹介したい「アナロジー(類推)思考」です。

私たちは物事を考えるときに、何か手掛かりを求めようとします。まずは、ズバリ答えを教えてくれる直接的なヒントはないかと。

それで見つからなかったら、似たような事例や関連のある知識はないか、間接的に役立つヒントを探索し始めます。原理やメカニズムを応用しようと考えるのです。これがアナロジー思考です。

皆さんは、日本人の食文化を変えたとも言うべき、大阪で誕生した3つの料理(食品)をご存じでしょうか。いかにも大阪らしいコストパフォーマンが売りの料理ばかり。たこ焼きやうどんではありませんよ。答えは、インスタントラーメン、回転寿司、しゃぶしゃぶです。

実は、3つにはもう一つ共通点があります。いずれもアナロジー思考から生まれたものなのです。インスタントラーメンの製法は天ぷらから、回転寿司はビール工場のベルトコンベヤーから、しゃぶしゃぶは仲居さんが布巾をお湯で洗っている様から着想を得たと言われています。

誰しも、アイデアが行きづまったときに、ふと見聞きしたことからヒントがえられた経験があるはず。たとえ話(比喩)をされると理解が深まるのも、原理は同じです。アナロジーを活用することで、思考の幅を広げることができるのです。

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最終更新:4/8(水) 8:18
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