丸山裕子 (イラストレーター)
2ヶ月ほど前にネット通販で注文したレオタードが昨日届きましたが、今はレッスンもお休み中。新しいレオタードを身に着けてレッスンできるのはいつになるでしょうか。
昨年6月にこのコラムを始めたとき、世の中がこんなふうになるとは全く、これっぽっちも、1ミリも想像していませんでした。良いこともわるいことも前ぶれなく突然起こる、前ぶれが見えたときにはすでに起こっている、くらいのことはわかる年齢になっていましたけれども、でも。
さて、このところ、オンラインで毎日クラスレッスンを配信してくれる方が出てきて、一緒にレッスンさせてもらっています。毎日定時に配信があるので、生活のリズムを作るのにも役立っています。今日は朝は山本康介先生(@kosuke_apollon)、夜はマラーホフ先生のレッスンを勝手に受講しました。
サイドボードをバーがわりに、ソファを蹴っ飛ばさないよう微妙に角度を変えながら。服装はGUのゆるゆるパンツに、伸びきったTシャツです。だって、お家ですから。
ですが、この何処も締めつけないゆるゆるのだらしないスタイルが、意外にとっても良いということに気づきました。身体が動かしやすいのです。
スタジオでは、レオタードを着てタイツなりレギンスなりを履き、さらにスカートやショートパンツを履いてレッスンします。ぴたりと身体にフィットするスタイルは、ラインがよく見えてよいのですが、締めつけ感も結構あります。
鍛えられた強い身体を持つダンサーたちは、たかが布地の締めつけ感などどこ吹く風でしょう。正しくある身体に、ただ布地が張り付いているだけですが、大人バレリーナは違います。
ホルターネックを着れば布地の伸縮性に負けて首が引っぱられて肩が凝り、柔らかいお尻に食い込むレオタードが気になり、タイツの締めつけ感で股関節の動きが制限されると感じます。
ところが、ゆるゆるのお家スタイルだと身体のあらゆる箇所がとても自由なのです。ラインは見えないけれども、股関節は動きやすいし、肩も凝らないし、首も正しい位置に持っていきやすいではありませんか! 大きな鏡も注意してくれる先生もいないので、本当に合っているかどうか検証はできませんが、なんだかいつもより上手に、のびのび動けているような気がします。
お風呂に入ったときにちょっと動いてみたりすると、とても動きやすいと感じますが、それもやっぱり締めつけ感がゼロだから。いや、まあ、それだけ筋力が弱いってことですし、表皮の弛みに関してはこれはもうどうしようもないのですけれども。
スタジオでのレッスンが再開されるまでの間、このゆるゆるスタイルで、スマホの向こうの先生方とともにレッスンを続けたなら、新しい私になれるのではと思っているのですが、どうでしょうか。
いつもとちがう先生に習うことで、新たに気づくこともあります。昨日はマラーホフ先生のお手本を見ていて、悩みの種だったポールドブラについて目からボロリとウロコが落ちたことがありました。身体が変わると見えるものも変わるのですよね。
家で過ごすからといって、神妙にしていなければならないということではないでしょう。楽しめるところは楽しんで、皆で元気にスタジオで再会したいですね。
だから、今はStay home !
■丸山裕子(イラストレーター)
\n京都市出身。踊るイラストレーター。健康のために始めたバレエにはまり、寝る間を惜しんでレッスンに通う。『バレエ語辞典』の全イラストを担当。書籍や雑誌、広告にイラストを描いている。女性、育児、健康、犬と花に関するものが多い。イラストエッセイは『しあわせな犬生活を』(ドッグワールド)、『極楽いぬ生活』(ペピイ)。布花作家でもあり、『まんまるさん®︎』という古布を使ったオリジナルのアクセサリーを作っている。Instagram @yuko.illustrations\n\n\n
最終更新:4/8(水) 6:05
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