ここから本文です

発酵は隔離生活の友|北極かえるのコモンロー日誌

4/8(水) 18:00配信

幻冬舎plus

吉村静

バンクーバーでもコロナウイルスの影響が出ていて、私も既に3週間ほど自己隔離生活を続けている。

働いていたアウトドアのお店からは一時解雇が言い渡され(ぎゃーん!涙)、政府に一時給付金の申請をした。 

3週間もほぼ家から出ない生活を送っていると、「早く今まで通りの生活」に戻ってきて欲しいなぁと思う反面、「いや、そんなの戻ってこないか!」とも思う。だって日々の私たちの行動や思想がそれを作っていて、今急激な変化がそこに訪れているだもんなぁ。

だから、コロナ収束後はどんな世界が待ってるんだろう、じゃなくて、「どんな世界で、どんな風に生きていきたいんだろう」って考えることが大事で、それって楽しいことなんじゃない? って思っている。

私は、「安心して食べられる野菜を自分でもっと育てたい!」「なるべくスーパーに頼らずに生きていきたい」との思いから「育てる」ことに愛を注いでみることにした。

もちろん野菜も小さな畑で育て始めたんだけれど、今夢中なのがズバリ、発酵!

今の状況だとスーパーになかなか行けないし、収入途絶えたし(涙)、でも免疫力はあげたいし、、、のすべてを解決してくれるのが発酵食品なのでは! と思うのです。

生きているもの(発酵)がそばにあることは今すごくありがたくて、生活を何より楽しくしてくれる。

ちなみに発酵って英語でFermentation(ファーメンテーション!)っていうんだけど、響きが魔法っぽくて好きだ。(私だけかな?)

まずは発酵の定番、キムチとサワークラウト。これは隔離生活始まってもう速攻仕込んだ!笑

どちらも3週間で食べ頃になり、もっと発酵したのが好きな人はさらに長い時間待ってもよし! 隔離生活が長くなれば長くなるほど、味が変わって日々の変化を楽しめるって素晴らしい!

サワークラウトには乾燥したジュニパーベリーを入れて少し変化を加えてみた。

甘いものだと、写真上:ライムのはちみつ漬け、左:ジンジャーシロップ、右:金柑のジャム。あとりんご酢もつくった(写真下)! りんご酢は最初甘いりんごシロップ的な感じで楽しめて、発酵が進むと勝手に酢になる!笑

あとルイスの担当に納豆とサワードー・ブレッド(発酵パン)がある。以前スーパーで納豆を買っていたときに、ルイスから「この発泡スチロール、めっちゃゴミ出るじゃん毎回」とご指摘が入り、よっしゃこれも自分たちで作ろうという話になった。ネットで調べたらいろんな作り方が出てくるので皆さんもぜひ!

私はSlow Cooker(スロークッカー)という長時間低温設定できる炊飯器みたいなのがあって、それで作っています。おいしい!

サワードー・ブレッドは丸一日常温で発酵させてから焼くんだけど、酸っぱくておいしい。ナッツやごまなどお好みのトッピングで味を変えるのも楽しい。

そして最近「コンブチャ」というお茶の発酵ドリンクも作ってみた。ちょうどコロナ前にこの瓶を友人から譲り受け、今しかない! ということで始めた。日本では紅茶きのこ、と言うらしいんだけど、細菌と酵母が一緒になったきのこのようなものが、紅茶に入ったお砂糖を食べて発酵を促してくれるんだそう。

なんかその「お砂糖を食べて生きる」光景を思い浮かべると、「え、部屋にもう一人おる?」みたいな、静かなる命の気配(ブチャ仙人と名付けた)を感じるのだ。不思議と愛と友情が芽生える。ちなみに手作りコンブチャ、めっちゃめちゃおいしい。

発酵食品を作るもう一つの理由に、冷蔵庫に食材をいれるスペースがないこともある。5人のシェアメイトと1つの冷蔵庫をシェアしているのだ。ものにもよるけど、発酵食品って常温で保管できるし、冷蔵庫なくても生きていける練習になる(私ってヒッピーなのかしら)。

そういう観点で生活していると、畑にニラとかネギとかぼーぼーに生えてて、そこから使う分だけ採って来れるから、畑あれば冷蔵庫いらないじゃん! 的な発見もあった。

なんかいろんなものがないと生きていけないようなおまじないかけられて生きてきたのかな。。。 ってくらい、自分で結構なんでもできる! ということに気づけたのも嬉しいな。そして発酵食品ほんまにうまい! これ大事!

皆さんもこんな時だからこそ、発酵という生き物と一緒に生活してみるのもいいかもしれません。

小さな命、ありがとう。


■吉村静
1987年、新潟県長岡市生まれのランナー。走歴25年。ランニング雑誌の出版社に勤めた後にカナダへ渡り、トレイルランニングやハイキング、日々のお散歩に没頭する。カナダで2年過ごしたのちに南米やニュージーランド、インドなど様々な国で写真を撮りながら旅をする。2019年からカナダの永住権を取得し、現在はバンクーバーで暮らす。トレイルランニング用品専門店Run Boys! Run girls!のウェブにてアウトドアスポーツのある生活を綴る「Tip of the iceberg Newspaper」という名のブログも更新中。バンクーバーのヌーディストビーチで開催される裸のランニング大会Bare Buns Run2014年大会女子の部優勝。

最終更新:4/8(水) 18:05
幻冬舎plus

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事