4月7日、安倍晋三首相が発出した「緊急事態宣言」によって、我々の生活はどう変わるのか。新型コロナウイルスの感染拡大を収束させることはできるのか。同日午後7時、JR新宿駅東口前の「アルタ」や「歌舞伎町一番街」付近の大型ビジョンには首相会見の映像が映し出され、街には安倍首相の声が響き渡った。
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「この感染症の恐ろしい点は、発熱などの症状が全くないにもかかわらず、感染している人が多いことです。そして、知らず知らずのうちに周囲の人にうつしてしまうことで、拡大していくという点です。すでに自分は感染者かもしれないという意識を、特に若い皆さんを中心に、全ての皆さんに持っていただきたい」
足を止め、真剣な表情でビジョンを見上げる通行人もいる。しかし、その近くではメイドのコスプレをしたカップルが大型ビジョンを背景に記念写真を撮っていた。
同時刻、渋谷では街の様子を取材に来ていたテレビ局の報道カメラを前に、はしゃぐユーチューバーがいた。道端で酒盛りをする若者グループの姿もあった。聞けば、友人の失恋を慰める会を開いているという。
歌舞伎町の入口近くで、友人と缶チューハイで乾杯していた男性はこう話した。
「緊急事態宣言っていっても、これまでも控えていたし、何が変わるかよくわかんないですね。店の明かりが全部消えて、海外みたいに人がいなくなったら納得するんですけど、まだ店もやってるし、人も歩いているから。明日から仕事もほとんどなくなる。これから何すればいいのか不安ですよ」(20代・会社員男性)
歌舞伎町のゲートをくぐると、飲食店やガールズバー、風俗店の客引きがいつもと変わらず通行人に声を掛けていた。電柱などに設置されたスピーカーからは「客引き行為禁止」のアナウンスが大音量で鳴り響き、安倍首相の演説はかき消されている。安部首相は会見で、ナイトクラブやカラオケ店への出入りを控えるよう要請していた。
だが、客引きたちには、まだ緊急事態の深刻さが響いていないようだった。
最終更新:4/8(水) 20:15
文春オンライン































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