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子どもが大好きな絵本の「読み聞かせ」、やってはいけないNG行動は?

4/8(水) 8:10配信

オトナンサー

 絵本の読み聞かせをすると、子どもは皆、目をキラキラさせます。一方で、「絵本の読み聞かせで語彙(ごい)が増える」と聞くと、つい「良書を選ばないと!」「分かっているかどうか感想を聞きたい!」と思ってしまいませんか。

 おすすめできない読み聞かせの方法についてご紹介します。

「分かっているかどうかテスト」

 親は絵や文字が出てくるたびに「この動物は何?」「この字は何と読むの?」、さらに、「どこが面白かった?」「どんなことが書いてあった?」とつい質問したくなることがあります。しかし、子どもは「分かっているかどうかテストされる」と感じるようになります。

 もちろん、読み聞かせの最中、子どもから「これなあに?」と質問された場合は、「おとなしく聞いていなさい」と叱るのではなく、答えてあげましょう。

 一方で、子ども側から質問が出ないのは、その絵や文字に興味がない証拠です。聞かれてもいないのに親側から、「これは何だった?」と絵や文字を指して質問するのはやめた方がいいでしょう。楽しんでいるのに話が中断してしまい、子どもは嫌だと思います。

「同じ絵本をリクエストされ拒否する」

 寝る前に「絵本を選んできてね」というと、子どもが前日と同じ絵本を持ってくるケースがあります。「好きな絵本を選んでよい」と言いながら、「それはダメ、これにしなさい」と前言を翻すパターンです。

 大人は子どもよりも反復が苦手です。テスト勉強などで必要に迫られることがない限り、一度読んだ本を読み返すことが嫌な人もいます。そのため、子どもにも「それは昨日も読んだから、違うのにしなさい」と断りたくなるのです。

 しかし、子どもは逆です。「知っているからもう聞きたくない」のではなく、「知っているから何度でも聞きたい」のです。どこで何が出てくるかを知っていて、“笑う準備”までしていますし、「て・に・を・は」まで覚えていて、少しでも間違えると「違う!」と怒って指摘してきます。

「面倒だからと文章を飛ばす」

 子どもは「繰り返し」が好きなので、絵本にも同じ文章が何度も出てくることがあります。例えば、「桃太郎」では、次のような文章がイヌ・サル・キジと登場人物が変わるだけで3回続きます。

「桃太郎さん、桃太郎さん。一体どちらにお出かけですか」

「鬼が島へ鬼退治に」

「お腰に付けたのは何ですか」

「日本一のきび団子」

「一つください。お供します」

 こうして桃太郎は○○を連れて鬼が島へと向かいました。

 こうなると、親はつい面倒になり、同じ部分をカットして「キジは、さっきのイヌやサルと同じことを言いました」と省略したくなります。

 しかし、子どもは同じ文章を読んでもらうことで、言葉を母国語として吸収していきます。日常生活では、親から「早くしなさい」「早く寝なさい」「手を洗った?」「ちゃんとしなさい」などの数少ない言葉しか聞けませんが、絵本を通して、親からは決して聞くことのできない豊かな語彙に触れることができます。

「突然、イヌが出てきてびっくりしちゃった」という言い回しをする子どもは、「突然、鬼が出てきました」という表現がある「大工と鬼六」を、寒い冬の日に「手がかじかんでしまった」とおしゃべりできる子どもは、「マッチ売りの少女」をきっと読んでもらっています。

 同じ絵本、同じ文章でも頑張って読み聞かせをしましょう。

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最終更新:4/9(木) 9:22
オトナンサー

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