中国・武漢では4月8日、2ヵ月以上に渡った封鎖が解除される見通しだ。中国のその他の地域は「新型コロナ以前」の状態に少しずつ戻ってきているが、そんな中、私は彼らに「この騒動で得た教訓はあるか?」と聞いてみた。
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数人から「衛生意識が高まった」「備蓄が重要だと思った」「医者に感謝するようになった」などの想定内の意見があったものの、中には「教訓なんてない」と嘆く声もあった。そうした声は、図らずも中国の都市と地方の間の「分断」を示しているように見える。
前回の記事で外出制限の日々をリアルに語ってくれた杭州在住の女性はため息をつきながらこう言う。
「まず政府がしっかりと考え、医療体制をもっと充実させるなど、やるべきことはたくさんあると思います。でも、新型コロナ騒動で痛い目に遭った結果、一般市民が何か教訓を得たか? といえば、残念ながらあまりないかな、と私は思います」
女性はその理由として、夫の会社の同僚の例を挙げる。女性の夫の会社では、感染拡大の最中でも、社員の一人が、同じ浙江省の田舎に住む母親の誕生日パーティーがあるから、といって会社を休んだという。
「まさかこんな非常時に? と驚いて、同僚たちは引き留めたそうなんですが、その社員は『家族の重要行事だから、会社を辞めてでも行かなければならない』と半泣き状態でいったそうです」
信じがたい話だが、女性はこう説明する。
「中国の地方では、都市以上に一族の結束はとても固い。もし行かなければ家族から非難されますから、絶対行かなければならないのでしょう。世の中がこんなに大変なときに? と思いますが、地方の人たちの意識や濃い人間関係というのは、そういうもの。しがらみがあるから仕方がないんです。中国もずいぶんと変わってきていますが、変わらないことも多い。とくに都市の人と地方の人の意識の差も、日本人が想像する以上に大きいと感じます」
最終更新:4/8(水) 12:41
現代ビジネス






























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