ここから本文です

新型コロナへの愚策…日本だけが「世界の常識」と違う道を走っている

4/8(水) 7:01配信

現代ビジネス

ニューヨークはもはや第2の武漢

 残念ながら、新型コロナウイルスの感染拡大は、人との交流を遮断しなければ収まらない。これは世界の常識なのだが、日本だけが違う道を走っている。

【写真】コロナ不況なのに「意外と売れているもの」一覧…

 感染者ルートを辿ればいいんでしょ、熱があるような新型コロナウイルス感染者の症状に似ている人との接触を避ければいいんでしょ、風邪に似た軽い症状の場合は、回復して2週間自主隔離すれば自由に行動できるんでしょ、では済まないのだ。なぜなら、世界中で感染を拡大させている人の正体は「元気で無自覚な人」なのだから。

 現在、筆者が住んでいるニューヨークは、もはや第2の武漢だ。アメリカは世界一新型コロナウイルス(以下、新型コロナ)感染者数が多い国であり、アメリカのなかで新型コロナ感染者数が一番多い州がニューヨーク州であり、ニューヨーク州のなかで新型コロナ感染者が一番多い市がニューヨーク市であり、ニューヨーク市のなかで新型コロナ感染者が一番多い区がクイーンズ区であり、現在そのクイーンズ区からこの原稿を書いている。ニューヨーク市ではクイーンズの次に多い区がブルックリンで、その次にブロンクス、そしてマンハッタンと続く。

 そのニューヨークだが、3月1日の時点では新型コロナ感染者はたったの1名だった。そして3月31日になると新型コロナ感染者は7万5000名を超えた。たった1ヶ月で、7万5000名になり、4月6日現在、ニューヨークは13万名以上が新型コロナに感染している。死者数は4758名。ワシントン大学の試算によると、ニューヨークでは1万6000名の死者が出るとされている。

 新型コロナ感染者が急激に増えた理由は後述するが、まずは冒頭に書いた「元気で無自覚な人」の説明からしなければいけないだろう。

「マスクをしていたら濃厚接触にあたらない」!?

 元気で無自覚な人とは、簡単な例を出すと2月の新型コロナ集団感染が発生した大阪のライブハウスで、ライブを聴きに来た感染源の人や、フィットネスクラブや体操教室で感染を拡大させた感染源の人のことである。彼ら(彼女ら)は、元気だからライブを聴きに行き、元気だから身体を鍛え、元気だから体操をしていた。3日も4日も熱が出て咳き込んでいるならば、決して出かけない場所なのだ。

 少し考えればわかるのだが、この視点がずっと日本に抜け落ちていた。それなのに日本人は、新型コロナ感染後の濃厚接触者や感染者ルートにばかり注目してしまった。

 さすがに最近の日本ではそういう感覚はないだろう、と筆者は考えていたが、4月5日のNHKのニュースでは、高知県のコンビニで店長と従業員3人の新型コロナ感染者が出てこう書かれていた。

 「…高知市によりますと、3人はマスクをして勤務していたことなどから、コンビニの利用客で濃厚接触者にあたる人はいないと判断しているということです」

 これをニューヨークの人が読めば100%の人がびっくりする。マスクをしていたら濃厚接触にあたらない…そんなわけがない。マスクの脇から息はこぼれるし、その人の手に付いていた新型コロナが商品や商品袋に付いていてそこから他人の目鼻口に移り感染する可能性もある。

 そもそも世界中でマスクをしているからといって感染者が減っていっているわけでもない。それに加え、もし「マスクをしていた」から濃厚接触者にならないのであれば、元々ひとりだけが感染していたはずなのに、どうやって他の従業員を感染させることができたのだろうか。

1/4ページ

最終更新:4/8(水) 7:16
現代ビジネス

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事