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メールソフト Thunderbird、仕様の度重なる変更にユーザーもアドオン開発者も悶々

4/8(水) 15:32配信

HARBOR BUSINESS Online

「メーラー」というジャンルのソフト

 メーラーという言葉は、若い人には、そろそろ通じなくなってきているのではないか。メーラーは、パソコンにインストールして使う、メールを送受信するためのソフトだ。メールソフト、電子メールクライアントとも呼ばれる。

 メール自体、コミュニケーションの手段として、以前よりも後退している。スマートフォンで使うメッセージソフトやSNSが、コミュニケーションの中心になっている。そして、メール自体も、Gmail などWebにデータを置いて利用する形態が一般的になっている。

 ローカルにメールを全てダウンロードして、記憶領域を圧迫するなど愚の骨頂。古くから使っていた人でも、そう考えているのではないか。

 昔はパソコンにインストールするソフトの中でも、メーラーは優先順位の高いものだった。一番多かったのは『Outlook Express』だろうか。それ以外にも、『Eudora』『Becky! Internet Mail』『EdMax』などを見かけた。少し変わったところでは『PostPet』もあった。今、こうしたメーラーを使っている人はだいぶ減っただろう。

 『Thunderbird』というソフトは、こうしたメーラーにカテゴライズされる。私は、この『Thunderbird』を愛用している。そして振り回されている。

 気まぐれな恋人に翻弄される健気な少女――。『Thunderbird』のユーザーは、そうした立場だ。あるいは、マゾヒズム的快楽に興じるディレッタントといったところか。このソフトは、山の天気のように気まぐれに拡張機能の仕様が変わる。

 なぜ、そんなことになるのか。それは『Firefox』という、巨大で気難しいWebブラウザの兄がいるからだ。『Firefox』と『Thunderbird』は、兄弟のようなものだ。そして、彼らが所属する Mozilla 一家のお家事情は、古い貴族のような様相を呈している。

 インターネット界隈の大きな一画である Mozilla 家の話を、『Thunderbird』を中心に少し語ろうと思う。

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最終更新:4/8(水) 15:32
HARBOR BUSINESS Online

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