欧米などで感染拡大が続く新型コロナウイルス。一方、中国では武漢で封鎖を一部解除するなど少しずつ活気を取り戻す中、中国人の帰国ラッシュが起き、感染者の海外からの逆流リスクが急速に高まっている。そこで、中国人の帰国者たちは具体的にどんな厳しい対策を強いられているのかを調査した。(『東方新報』取材班)
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● 欧米の感染拡大で 海外留学生の帰国ラッシュ
小池百合子・東京都知事が3月25日の記者会見でロックダウン(都市封鎖)の可能性に言及後、都内のスーパーなどでは一部食品の棚が一夜にして空になるなど、パニックにもみえる状況が起きた。日本人にとって「都市封鎖」という言葉はおどろおどろしく、恐怖を覚える人も多いだろう。
一方、約8万人が感染し、3000人以上が死亡した中国では、「都市封鎖」の受け止め方が少し異なる。厳格な感染対策や隔離につながるため、多くの中国人は一種の安全感を抱いているのだ。
では、中国の感染症対策はどのようなものなのかを、上海に在住の中国人と日本人の事例で具体的に紹介する。
欧州と米国における新型コロナ感染が急激に拡大し始めたころ、中国国内の感染状況は平静化へと向かっていた。
下のグラフの通り、中国の1日での新たな感染者はピーク時で数千人だったが、3月7日には2けたとなり、その後、3月16日までは横ばいを維持した。
だが、3月17日以降は、感染者数が増加に転じ、3月20日には再び100人を突破した。
その最大の理由は、海外からの感染者数の増加だ。感染者の約半数は中国以外の国からの流入で、例えば3月23日を例に取ると、感染者数147人のうち、実に74人が海外からの流入だった。
中国にとって目下最大の課題は、海外からの流入感染を防ぐことだ。
中国の外交部(外務省)が3月26日に発表したデータによると、直近の数日間の海外からの流入症例の内訳は、約90%が中国籍であり、その中の40%が海外留学中の中国人学生だという。
中国に帰国すれば、厳格な隔離措置などを受けることになる。にもかかわらず、中国人留学生たちの帰国ラッシュが起きている。欧米などで感染拡大が続く中、中国のほうが安心だと感じているようだ。
最終更新:4/8(水) 16:25
ダイヤモンド・オンライン




























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