大手総合スーパー各社が大幅な売り上げ減少で苦戦する中、売り上げを10年で約2倍の4000億円規模にまで拡大させるなど、絶好調なのがオーケーだ。低価格はもちろん、30年以上前からレジ袋は有料、特売はしないなど、業界の常識を覆すような取り組みで32期連続の増収と、長い間成長を遂げてきた。では、4年前に社長に就任した元商社マンの二宮涼太郎社長は、どのように近年の成長を築いてきたのか。(構成/ダイヤモンド編集部 林 恭子)
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● 高品質・エブリデイロープライス これがオーケーの生きる道
私たちオーケーはこの数年で新規出店を強化していて、15年は5店舗、それ以降は年間10店舗ほどのペースで出店を続けています。2009年末に55店舗だった店舗は、20年3月末には122店舗になりました。
ですが、だからといって何か特別な戦略を立てているわけではありません。新店をオープンしてもお客様に支持されなければ、会社として健全な成長はできませんから、既存店でずっとやってきている「高品質・Everyday Low Price(エブリデイロープライス)」を新店でも徹底していく。そして、オーケーファンを増やす。それだけです。
スーパーマーケットの中には最近、価格競争に巻き込まれないように、独自路線を進むところもあります。それぞれの価値観、戦い方があるでしょう。ですが、お客様がオーケーに期待していて、私たちも応えたいのは、高品質・エブリデイロープライス。だから、最後まで低価格にこだわりたいと思っています。
ただし、安かろう悪かろうではいけません。エブリデイロープライスの前に「高品質」を置いているのは、高品質を最も大事にしているから。本当においしい、便利だと思えるものをどこまで安くできるか。高品質・エブリデイロープライスが、我々の生き残る道だと思い、日々、徹底的に磨いています。
● 低価格を実現するには オーケーだけが儲かる仕組みではダメ
高品質・エブリデイロープライスは、もちろん私たちの力だけでは実現できませんし、私たちだけが潤う形では長続きしません。取引先の問屋やメーカーなどと信頼関係を作って、サプライチェーン全体でメリットを共有できる形で、低価格が実現できるよう、小売りサイドとして工夫しています。
一番わかりやすい方法が、販売量を増やすことです。スーパーによっては品ぞろえで勝負するところもあるでしょう。ですが私たちは、商品ごとにメーカーを絞って、大量に仕入れることで、仕入価格を下げる方法を取っています。
そのために、業界1位のメーカーには必ずしもこだわりません。例えば、しょうゆであれば業界2位のヤマサから大量に仕入れることで、柔軟な価格交渉ができ、低価格でお客様に提供できています。
弁当などの総菜も、最近、特に力を入れている商品です。実は、弁当や丼ぶりは30種類ほどありますが、容器は3種類だけ。使う容器をなるべくそろえて大量に仕入れることで、価格を抑える工夫をしています。
もちろん中身についても、安かろう悪かろうではなく、食べておいしいものにこだわっています。商品を作る際に、「299円」など価格ありきだと、それに縛られてつまらない商品になってしまいます。もちろんある程度の価格帯は想定しますが、おいしいものを作ったうえでコストが合わなければ、売価を見直したり、「この副菜は、入れて意味があるのか」など、お客様に食べていただきたい商品を一番安く提供するために、一品一品を見直すこともあります。
その際、私たちは自社で総菜工場を持っているわけではないので、総菜でも取引先の協力が不可欠です。取引先の事情をよく聞きながら、店内の作業が楽になる効率的で低価格が実現できる方法はないか、一口では言い表せない試行錯誤を毎日繰り返しています。
最終更新:4/8(水) 10:40
ダイヤモンド・オンライン






























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