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新型コロナ沈静後も、ドライブ旅行に不安がつのるワケ

4/8(水) 15:46配信

bizSPA!フレッシュ

 新型コロナウイルスの感染が拡大し、通勤通学などで電車やバスを使うことを避け、自家用車をあえて使う人も多くなったのではないだろうか。そして休校が続き、子供たちを車に乗せてドライブする人も増加しているという。

 車を走らせるには石油が必要だが、日本はその石油の9割を中東に依存している。この数字は先進国の中でも極めて高い。中東でテロや紛争など危機が生じれば、そのまま身近な石油価格に影響する。

 新型コロナ騒動が落ち着けば、彼女とドライブデートしようと思っている20代の若者も多いかもしれないが、皆さんの愛車の燃費と中東の危機は密接に関係することをご存知だろうか。

依然として緊張が続く中東情勢

 2020年初めの米イラン危機は、世界にも大きな衝撃を与え、日本の株価も影響を受けた。

 1月3日に米軍はイラン革命防衛隊のソレイマニ司令官を殺害。同司令官はイラン国内での人気も高く、英雄視される存在だっただけに、イランは報復攻撃としてイラクの米軍基地をミサイル攻撃。両国が軍事衝突する懸念が世界中に一気に広がり、第3次世界大戦の勃発かとも言われた。

 当然、世界の株式市場にも影響を与え、日経平均は当時2万3000円台から一時500円近く下落した(それでも今の状況に比べたらまだ生易しいが)。

 筆者の周りには中東やアフリカに駐在する知り合いが多くおり、ある会社は、UAEやカタール、サウジアラビアなどに滞在する駐在員の早期帰国を強制(もしくは第三国への避難)し、中東への出張を取りやめたという知人が多くいた。

 また、石油や海運会社で勤務する知人の中には「うちの船舶やタンカーが攻撃に巻き込まれたら、めちゃくちゃ被害が大きくなる」と嘆く人もいた。積極的に海外展開をする企業にとって、日々世界で発生する政治危機は、最も悩ましい問題なんだと強く痛感した次第だ。

司令官の誕生日に軍事衝突が

 とりあえず衝突は回避されたものの、依然として緊張は続いている。今は「新型コロナ問題」に追いやられ、テレビや新聞でもすっかり見かけなくなったが、石油産国イラクは、米イラン対立の最前線のままである。

 その証拠としては今月3月11日、イラク・バグダッド北郊にある米軍駐留基地にロケット弾15発以上が撃ち込まれ、米兵2人と英兵1人が死亡、少なくとも12人が負傷した。米国は、イラク国内で活動する親イランの武装勢力よる犯行を指摘した。ちなみにこの3月11日は、前述のイラン革命防衛隊・ソレイマニ司令官の63歳の誕生日だった。

 米軍は翌日報復として、イラク南部にある同武装勢力の拠点5か所に空爆を実施したが、14日にバグダッド北方にある米軍など外国部隊が駐留する基地に再びロケット弾25発あまりが撃ち込まれ、兵士7人が負傷した。

 このような状況下で、イランを支持する派武装勢力は声明を出し、「米軍がイラクから撤退しない限り、米軍が駐留する基地への攻撃を続ける」と警告した。

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最終更新:4/8(水) 15:46
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