4月8日には野球記者として特別な思いがある。
これまで何千本というホームランを見てきたが、その中でも3指に入る……いや、ひょっとしたら一番、興奮したかもしれない1本を見たのが、この4月8日なのである。
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2003年。舞台はニューヨークのブロンクスにあった旧ヤンキースタジアム。
そこでこの年、巨人からニューヨーク・ヤンキースに移籍した松井秀喜外野手が記録した、ヤンキースのルーキー史上初の本拠地開幕戦での満塁本塁打という一発だった。
この年のヤンキースは3月31日にトロントでシーズンを開幕。
トロント・ブルージェイズを相手にした開幕戦に「5番・レフト」で先発した松井は、メジャー初打席となる初回にレフト前にタイムリーヒットを放って初打席、初安打、初打点を記録した。
打った相手はその後に松井が「メジャーで最も手強いと感じた投手」と言ったロイ・ハラデー(2017年に自家用飛行機の墜落事故で死亡)だった。
そしてこのトロントでの開幕シリーズ3試合を終えると、今度はフロリダのタンパでデビルレイズとの3試合を行う。
ただこの3試合を終えた4月6日にとんだアクシデントが起こったのである。
タンパでの3戦目を終えて本拠地のあるニューヨークに戻った翌7日からは、ミネソタ・ツインズを迎えて本拠地開幕シリーズが始まる予定だった。
しかしこのときニューヨークが異常寒波による大雪に見舞われて、結果的には7日のホームオープナーゲームは順延となってしまった。そうして改めて仕切り直しとなったのが、翌8日のこの試合だったのである。
温暖なフロリダから戻ってきたニューヨークの気温はわずか1度。
それでもスタンドはダウンジャケットに毛糸の帽子のヤンキースファンで埋め尽くされ、グラウンドには顔の部分だけをくり抜いて、あとは耳まですっぽりと覆う防寒用のマスクで試合に臨む選手もいた。
そんな極寒のスタジアムのボルテージが一気に上がったのが、5回にヤンキースが1死二、三塁の好機をつかんだ直後だった。
打席に4番のバーニー・ウイリアムス外野手が入ると捕手がスッと立ち上がった。
敬遠である。
最終更新:4/8(水) 20:01
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