若者が多く、少し騒がしくもある街。そんなイメージのある恵比寿だが、少し歩けば、表情は一変。
住宅地の中にポツリと、大人だけが集う実にいい店が佇んでいたりするのだ。
旬の食材を使った和食なのに、何かが違う。ここにしかない味わい。
たとえば「カマスの酒蒸し」には、熱したネギ油で和えた山菜や春野菜がのる。風味付けに実山椒を少々。
逆に焼売は和のソースであるポン酢で食すといった具合。口に含めば、和をメインにしながらも、中華テイストをさりげなく溶け込ませているのだとわかる。
「昔から中華が好きなんですよ」と店主の野元大輔さんは多くを語るわけではないが、あっさりしがちな和食にコクや旨味を加えるのが絶妙にうまい。
酒のセレクトもそんな料理に合わせ、紹興酒や存在感のある日本酒など旨味の強いものを多く揃えている。
店内の照明は、ほどよく抑えられている。広めのカウンター席はデートや女子会などにもぴったりな落ち着きのある雰囲気。
そんな中で美酒佳肴と、野元さんとの軽妙な会話を楽しむ大人たちの空気に、是非一度加わってみてほしい。何度でも通いたくなる秀逸店だ。
路地裏に出された、この行灯が目印!
こじんまりとした和割烹を思わせるが、“酒家”という文字に中華を香らせる。
東京カレンダー株式会社
最終更新:4/8(水) 5:20
東京カレンダー
































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