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セブン&アイ、ムスリムや菜食主義向け食品判定

4/9(木) 12:12配信

オルタナ

セブン&アイ・ホールディングスはこのほど、NTTドコモ、フードダイバーシティと連携し、都内のイトーヨーカドー6店舗で「食品判定システム」の実証実験を始めた。顧客がスマートフォンなどの専用アプリで店舗の棚に並ぶ商品を撮影すると、イスラム教徒(ムスリム)や完全菜食主義者(ビーガン)が口にしてよい食品か判断の助けとなる情報を、色分けした枠で表示する。プライベートブランド「セブンプレミアム」の食品約2900点が対象だ。(オルタナ編集部)

近年、東南アジアなどからの訪日旅行者が増加し、ムスリムやビーガンなど「食の禁忌」を持つ人も増加している。そうした人が日本で食品を購入する場合、日本語で表記された原材料名を見た上で、それを翻訳アプリで翻訳するなどして判断する必要があった。

今回、NTTドコモが開発した「商品棚画像認識エンジン」を活用し、2018年9月にフードダイバーシティと開発した「食品判定システム」を用いることで、スマホなどで商品を撮影すれば食の禁忌に関する情報を得ることができる。流通小売企業と直接連携した実店舗での実験は今回が初めてだ。

「食品判定システム」は、フードダイバーシティが提供するムスリムやベジタリアン向け食事アプリ「HALAL GOURMET JAPAN」(英語)のなかで利用できる。

撮影された商品の情報を蓄積し、「食の禁忌」をもつ顧客の興味関心を検証することで、店頭で食品を購入しやすくなるよう品揃えの充実に繋げる狙いがある。実証実験は5月末まで行われる。

アプリで表示される枠の色は、禁忌の種別ごとに、ピンクがムスリムフレンドリーな食品、黄色がビーガンフレンドリーな食品、水色がムスリムフレンドリーかつビーガンフレンドリーな食品、黒もしくは灰色がムスリム、ビーガンの方が口にできないと思われる食品、白色が未登録および認識できない食品、と分類されている。

同アプリでムスリムフレンドリーとされる食品は、豚肉やポークエキス、鶏、牛、酒、乳化剤、醤油、味噌、アミノ酸など35種の原材料表示がない商品を対象にしている。同様にビーガン食品は、豚肉、鶏肉、牛、卵、魚肉、チーズなど33種の原材料表示がないものだ。

イスラム教では、食べることが許されている食品のことをハラールフードと呼ぶ。食肉について豚肉が禁忌とされる一方、鶏肉や牛肉はイスラム教に則った「ハラールと畜」や加工処理などがなされていればハラールフードだが、原材料だけでは判断できないため同アプリでは一括で「食べられないもの」としている。

ハラールフードに関しては、認証機関による「ハラール認証」も行われている。同アプリは原材料による判定だが、ハラール認証の場合は原材料だけでなく、保管状況や製造ライン、従業員教育、管理体制などを含むサプライチェーン全体がハラールであることが求められる。

最終更新:4/9(木) 12:41
オルタナ

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