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香港で主婦4年、帰国3カ月で社長に 野村アセット社長の一般職からの「キャリアすごろく」

4/9(木) 8:14配信

NIKKEI STYLE

《連載》私のリーダー論 野村アセットマネジメント 中川順子CEO兼社長(上)

野村アセットマネジメントの中川順子最高経営責任者(CEO)兼社長は2011年に野村ホールディングスで女性初の執行役財務統括責任者(CFO)に昇格して以来、日本の証券業界では数少ない女性リーダーと注目されてきた。本人が自負するのはチームづくりのプロであること。中核子会社の社長となった今、投資信託の運用会社最大手として「貯蓄から投資へ」の流れを進めることが社会的使命だという。そのために必要なリーダーの条件は「変化を自ら起こしていく力」だと考えている。

■香港で主婦として4年、帰国3カ月で社長に

――リーダーが持つべき資質として最も重要なものは何でしょうか。

「色々タイプはあると思いますが、私にとっては『判断と実行』を適切にできることと、人の好き嫌いを排除できることです。慎重さと大胆さ、細心と鈍感さのバランスをその都度、必要に応じて決められるか、が問われます」

「トップとして経営の方向性を決めなければならないときはよく考えます。人の話にも耳を傾け、先入観を持たないように努めます。人間ですから先入観をゼロにするのは難しいですが」

――リーダーとしての適性を磨いたと思う経験はどのようなものですか。

「野村グループが介護ヘルスケア分野で立ち上げた野村ヘルスケア・サポート&アドバイザリーのトップに就いたときです。2008年のことでした。従業員20人ほどの小さな会社で、設立から2年ほどたち、今後どの分野を軸に稼いでいくのかを決める時期でした。どこに投資するのか、人事をどうするのかなど、幅広く何がベストかを考えて実行する責任をトップとして初めて担いました。そのときの経験が大きかったと思います」

「当時は香港で主婦として4年を過ごし、帰国したばかりでした。野村証券時代の先輩が『新事業を手伝ってほしい』と声をかけてくれて、契約社員として3カ月働いた後、社長になりました。当時の介護ヘルスケアは商社など様々な業種が参入し、事業の選択肢は色々とありました。介護施設への投資や物流改善など、他の道も検討した末、介護事業者向けコンサルティングを中心に進めていこうと決めました。そのときベストと考えたことを実行できたので後悔はありません」

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最終更新:4/9(木) 8:47
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