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「毒親」の母が認知症になったら介護できますか

4/9(木) 7:55配信

東洋経済オンライン

子育てと介護が同時期に発生する状態を「ダブルケア」という。ダブルケアについて調べていると、子育てと介護の負担が、親族の中の1人に集中しているケースが散見される。
なぜそのような偏りが起きるのだろう。
連載第7回は、過干渉で毒親気味だった母親が認知症になり、通い介護を始めたが、妊娠が発覚し、未婚で出産、子育てを決意したシングルマザーの事例から、ダブルケアを乗り越えるヒントを探ってみたい。

■「お母さんが認知症なのですぐに来てください!」

 2016年5月、茨城県在住の松永泰子(仮名、39歳)さんの携帯電話に、突然知らない番号から着信があった。

 「お母さんが認知症なのですぐに来てください!」

 電話の相手は医師。母親は「めまいがする」といって病院を受診したらしいが、その日が初めてではなく、3日連続で来ていた。

 おかしいと思った医師がMRIを撮ったところ、前頭側頭型認知症が発覚。父親には電話がつながらず、長女である松永さんにかけてきたという。当時母親は62歳。

 「母はもともと普通じゃないところがあったので、認知症に気づくのが遅れました。私が小学生の頃は普通だったのですが、だんだん更年期障害なのか、『成績が悪い』とか『部屋が汚い』とか難癖をつけては、私を殴ったり罵倒したりするようになりました。多分、過干渉がいきすぎた“毒親”だったと思います」

 父親は家にいないことが多く、子育ては母親に任せっきり。

 松永さんには2つ違いの妹がいたが、気が強く、弁が立つので要領よく逃げることができた。しかし松永さんはうまくかわせず、長女ということもあり、母親の期待を一身に背負い続けた。

 「高校生の頃は、化粧の練習をしていただけで殴られました。自分の部屋をきれいにしておくと、『これはどこで買ったの?』とか、ゴミ箱に捨ててあったレシートを見て『何でこんなところまで行ったの?』などと物色して質問攻めにされるので、わざと汚くしておきました」

 20歳を超えても、母親は突然スカートをめくって下着のチェックをしたり、就職活動にも口を出す。

 「大学に入っても就職しても、母は私を一人前と認めてはくれず、『あんたが一人暮らしなんてできるわけがない』と言われ続けて、私もそう思い込んでいました」

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最終更新:4/9(木) 7:55
東洋経済オンライン

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