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【追悼】志村けんさん 生前に語った結婚観「子供をつくってバカ殿2世をやらせたい」

4/9(木) 11:01配信

デイリー新潮

 新型コロナウイルスによる重度の肺炎を患い入院中だった志村けんさんが、3月29日に逝去した。生涯独身を貫いた志村さんについて、私たちは「なぜかいつまでたっても結婚しない人」という印象を持っていたのではないだろうか。しかし、自伝『変なおじさん 完全版』(新潮社刊)を開いてみると、結婚して子供をつくりたいと願いながらも、家庭を持つことへの葛藤を抱えていた、「変なおじさん」の生身の姿が浮かび上がってくる。

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独身を続けた理由

 まだ独身を続けている。その理由は、きっと僕がわがままだからだろう。一緒に暮らしていても、どうしても仕事中心の生活になっちゃう。だから1週間のうちでも、一緒にいて欲しい時と一緒にいて欲しくない時期が出てくる。本番が近づくと、そばに寄ってこられると嫌になる。ましてや本番の日は、特にピリピリしているし。

 コントを考える時も、あまりそばにいて欲しくない。そんなふうに一緒にいたくない理由が僕の勝手だから、相手に説明できない。それが困る。今すぐ出てってくれとか言えないし。それを言って、気まずくなるのが嫌だから。僕はもめ事がすごく嫌いで、「自分が我慢すりゃあいいや」と思っちゃう。

 だから今の理想は、週のうち4日一緒にいて、3日別々にいる関係だ。ずっと別々は嫌だ。夜寝る時に、やっぱり寂しいから。寂しい気持ちをやわらげるためにつきあうわけじゃないけど、人間は一人じゃ生きていけない。だから今度は失敗しないようにしたい。できれば妻も子供も、そして家族も欲しい今日このごろである。

 まだ独身の僕だけど、子供は欲しい。もう果たせないことだけど、オヤジと酒を飲むのが夢だった。時々だけど、実家に帰って兄貴たちと一緒に酒を飲んでると、兄弟っていいなあと思う。子供の時はあんなにケンカばかりしたのに、大人になってみたら、何も言わなくてもわかりあえるものがある。そうやって兄弟で酒を飲んでると、ふと、ここにオヤジがいてくれたら、どんなに楽しかっただろうと思う。

 だから、今度は自分が早く男の子をつくって、子供と一緒に酒を飲んでみたい。それでクラブやソープにも連れてって、というのが昔からの願いだった。でも、もう50歳になっちゃうからなあ。早く子供をつくらないと、子供が20歳になったら、僕は70歳だ。それもきついな。

 でも、もし子供ができたりしたら、コントにも影響が出そうだ。ネタが変わってくるんじゃないかとひそかに思っている。振り返ってみると、お笑いの世界に入ったころは、一人前になったら結婚しようと思ってた。けど、この仕事というのは、なかなか一人前になれないものだ。「ウソつけ、コノヤロー」って思われるかもしれないけど、自分では今でも新人の気分でいる。お笑いの仕事に百点満点はない。その点で、まだまだ中途半端だと思ってる。

 ということは、お前は一生結婚できないんじゃないかって? そう言われれば、そういうことかもしれない。最近は僕も、いい仕事をするためには、いい家庭が必要だと思うようになってきた。

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最終更新:4/9(木) 11:01
デイリー新潮

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