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慶大ドラフト候補右腕は超逸材。 楽天・藤平が「僕よりすごい」と認めた

4/9(木) 11:40配信

webスポルティーバ

そのピッチング姿を見れば、この投手が3年間でリーグ通算3勝しか挙げていないとは到底思えないだろう。

公式戦登板1イニングもドラフト候補へ。慶應大左腕は杉田玄白の子孫

 身長182センチ、体重78キロの長身かつ均整のとれた体つきに、リリースポイントが高く角度のついた最速155キロの快速球。140キロに迫るカットボールとスプリットに、縦に割れるカーブ。速球でも変化球でも勝負できて、まだ伸びしろを感じさせるとあってはドラフト上位候補に挙がらないはずはない。

 慶應義塾大の木澤尚文は、3月20日のHondaとのオープン戦に先発登板した。社会人の強豪を相手に6回を投げ、被安打4、奪三振8、与死球3、失点1。バックネット裏に詰めかけた大勢のスカウトの前で、その実力を見せつけた。

「前回の登板で『いかにストライクゾーンで勝負するか』という反省点が出たので、今日はそれを生かしながら、強いチーム相手に最小失点で抑えられたのはよかったと思います」

 試合後、木澤は野球部を通してそんなコメントを出している(以下、カギカッコ内同)。ストレートの球速は150キロを計測した。

 圧巻だったのは5回裏の投球だった。味方のエラー絡みで1点を失って、なおも無死満塁のピンチを背負い、2番の津田翔希を打席に迎えた場面。2ストライクと追い込んだ木澤は、外角低めにストレートを突き刺し、見逃し三振を奪った。前述したように、木澤のボールには角度がある。打者にとってとらえにくい球筋がピンポイントに決まり、流れを呼び込んだ。

「点差があった(その時点でのスコアは4対1)ので、どうやって最小失点で切り抜けるかに考えをシフトしていました。三振を取れたボールの感触はよかったですね。ランナーが埋まっていても、三振でアウトを取れたのは大きかったです」

 この日のベストボールで三振を奪った木澤は、後続から併殺打を奪いピンチを脱している。

 木澤は幼少期からエリート街道を歩んできた。小学6年時には12球団ジュニアトーナメントでロッテジュニアに選ばれ、優勝を飾っている。当時のチームメートに藤平尚真(楽天)がいるが、エース格は木澤だった。藤平が中学3年生だった時に話を聞いたことがあるが、「マリーンズジュニアでは僕よりすごい選手がいて、同じピッチャーの木澤は大会で一番目立っていました」と語っていた。

 八千代中央シニア(千葉)でも3年春のリトルシニア選抜大会で優勝を果たしている。だが、将来を嘱望された木澤は慶應義塾高に進学後、雌伏の時間を過ごすことになる。原因は相次ぐ故障だった。

 1年冬に右肩を痛め、3年時にはヒジを痛めた。高校・大学を通じて1学年後輩の森田晃介にエースの座を譲り、目立った活躍はできなかった。

 大学でようやく故障が癒え、昨春のリーグ戦では先発陣の一角を占め、2勝をマーク。秋には明治神宮大会で好投を見せた。最上級生になった今、木澤は「今はもう体は万全です。痛いところもありません」と胸を張る。

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最終更新:5/12(火) 12:23
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