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走攻守でキラリ光るヤクルト塩見泰隆。 メンタル強化でレギュラー獲りへ

4/9(木) 17:30配信

webスポルティーバ

3月20日、プロ野球開幕戦は新型コロナウイルス感染拡大の影響により延期となり、当日に予定されていた開幕6カードは「無観客練習試合」として行なわれた。神宮球場ではヤクルトと阪神の試合が組まれていた。

「バレンティンの穴」を埋めるか。塩見泰隆は「二軍の帝王」脱却を狙う

 ヤクルトの塩見泰隆は今シーズンの飛躍が大いに期待されている3年目の外野手で、この日も「5番・センター」で先発出場を果たした。

「僕のなかでは開幕戦という意識で打席に入りました」

 そう話した塩見の第1打席は、阪神先発の西勇輝から右中間を破る三塁打。追い込まれながらもファウルで粘り、6球目を逆方向に打ち返した強烈な打球と、三塁まであっという間に到達したスピードは、新レギュラー候補として十分に存在感を示すものだった。

「公式戦の開幕だったら本当にいい1打席だなと思うんですけど......。とはいえ、西さんという開幕投手を任される方から受け身になることなく、1打席目にヒットを打てた。そこは本当によかったと思っています」

 塩見は昨年の秋季キャンプから「ポジティブに考えること」を課題に練習に取り組んできた。昨シーズンは、オープン戦や二軍ではすばらしいパフォーマンスを発揮するも、一軍の試合になるとメンタル面の弱さが露呈し、満足な成績を残すことができなかったからだ。

「100パーセント、ポジティブにできているかといえば、まだまだです(笑)。でも、凡退や三振をしても、以前と比べて気持ちの切り替えができていますし、守備や次の打席に引きずることはありません。去年はとにかくバッティングで結果を出さなければと......それが守備や走塁にも影響してしまった部分がありました。

 宮出(隆自)ヘッドコーチからも『野球は打撃だけじゃないぞ』と言われていますし、守りであれば守備範囲の広さだったり、出塁すれば盗塁もできるし、相手バッテリーにプレッシャーをかけることもできます。その試合でなにかひとつでもチームに貢献できればいいんだと考えられるようになりました」

 その言葉どおり、3月7日のロッテとのオープン戦では、本塁打に盗塁、センターから好返球による捕殺も記録。走攻守において、チームが求める"塩見像"を実現させた。

「去年はオープン戦で(2位の)打率を残せたことで『これならいけるでしょう』と軽い気持ちというか、どこか慢心があったのかなと......。今年はオフにメンタル面を強化してきましたし、オープン戦でも結果は残せました。そのことで気持ちの豊かさというか、今のところはいい状態です」

 冒頭の阪神戦の試合前練習で塩見は同期入団の村上宗隆と並んでフリー打撃を行なっていた。塩見が逆方向のスタンド中段に放り込めば、村上はバックスクリーンへ一直線。

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最終更新:5/12(火) 12:45
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