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【スーパーカー年代記 045】456GTは超豪華なGTカーとなって復活したFRフェラーリだった

4/10(金) 6:32配信

Webモーターマガジン

フェラーリ 456GT(1992-2003年)

クルマ好きなら一度は憧れたことがあるだろうスーパーカー。その黎明期から現代までをたどる連載企画。第45回は「フェラーリ 456GT」だ。

【写真】リアビューやインパネ、エンジンなどを見る(全6枚)

1992年、フェラーリは久しぶりにV型12気筒エンジンを搭載したFRのスーパースポーツカーを発表した。その名は「456GT」。456という車名は、かつてのフェラーリ伝統の車名の付け方であった、1気筒あたりの排気量(正確には456.19cc)に由来する。

456GTは、スーパーカーというよりラグジュアリーな2+2グランツーリスモと呼ぶほうがふさわしいモデルだった。「デイトナ」と呼ばれた365GTB/4以来、実質的に絶えて久しかったフロントエンジン フェラーリの復活を告げることになる。

デザインを担当したのは、それまでのフェラーリ車同様ピニンファリーナで、ピエロ・カルマデッラが手がけた。長いエンジンフードやリトラクタブル式ヘッドランプ、そしてファストバックのテールなどのディテールが、新世代デイトナの誕生と多くのティフォシから大歓迎を受けた。トランスミッションとデファレンシャルを一体でリアにマウントする、トランスアクスル方式を採用したことも、デイトナを彷彿とさせた。

ロングノーズのボンネット下に収まるエンジンは、新開発のオールアルミニウム製65度V型12気筒DOHC48バルブで、排気量は5473cc。10.6の圧縮比とボッシュ モトロニックM2.7電子制御燃料噴射装置を組み合わせて、最高出力は442ps、最大トルクは56.0kgmを発生した。このパワースペックは、当時のフラッグシップであったミッドシップの512TRの428ps/50kgmをも凌ぐ数値であった。

このパワーユニットに組み合わされたのは、フェラーリの市販車としては初めての6速MT。公称のパフォーマンスデータは、最高速度が300km/h、0→100km/h加速は5.2秒、0→400m加速は13.3秒、0→1000m加速は23.3秒という、大柄な2+2シーター クーペの外観からは想像できない俊足ぶりを見せている。

456GTは、その性格上キャビンは贅沢を極めていた。コノリー製のレザーをふんだんに使ったインテリアは、エアコンはもちろん、パワーウインドー&電動リモコンミラー、CDプレイヤー付きオーディオなどが標準装備されていた。しかも、プラス2とはいえ大人4名乗車が可能であり、トランクスペースも十分な容量を確保していた。

1996年には4速ATを採用した456GTAが追加され、1998年にはマイナーチェンジされて車名を456M(Mはモディファイの意味)とされ、2003年までにトータルで3300台近くが生産された。

フェラーリ 456GT 主要諸元

・全長×全幅×全高:4730×1920×1300mm
・ホイールベース:2600mm
・車両重量:1870kg
・エンジン種類:65度V12 DOHC
・排気量:5473cc
・最高出力:442ps/6250rpm
・最大トルク:56.0kgm/4500rpm
・駆動方式:FR
・トランスミッション:6速MT
・タイヤサイズ:前255/45ZR17、後285/40ZR17
・車両価格(当時):2590万円

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最終更新:4/10(金) 6:32
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