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頭痛なのに頭痛薬がない…市販「風邪薬」で代用できる? 飲む際の注意点は?

4/14(火) 6:10配信

オトナンサー

 ストレスや天気の変化などで頭痛に襲われ、薬を飲もうと頭痛薬を探したものの切らしていた――。こうした経験のある方も多いのではないでしょうか。そんなとき、市販の「風邪薬」で代用、対処することはできるのでしょうか。薬を飲む際の注意点や頭痛薬と風邪薬の違いなどについて、薬剤師の川口てるこさんに聞きました。

片頭痛、緊張型頭痛、群発頭痛

Q.そもそも、頭痛が起きる原因は。

川口さん「頭痛のうち、原因となる病気がないのに繰り返し起こる頭痛は『慢性頭痛』と呼ばれています。頭痛の約8割が慢性頭痛とされており、主に3つのタイプがあります。

【片頭痛】
吐き気を伴うような強い頭痛が、一定の期間を置いて起こります。ストレスや、ストレスからの解放、気温・気圧の変化、寝不足、寝過ぎ、月経、光、騒音、飲酒などがきっかけで起きやすく、遺伝的要素も認められます。

【緊張型頭痛】
頭を締め付けられるような頭痛で、さまざまなストレスによって起こります。首や肩周りの筋肉の緊張によって血流が悪くなり、血管内に痛み物質が発生して神経を刺激します。デスクワークや運転などで長時間、同じ姿勢を続けた後に起きやすく、目の酷使や精神的な緊張、冷え、気温差なども原因となります。

【群発頭痛】
ある期間中、いつも同じ時間に片側の目の奥に激しい痛みが生じます。目のすぐ後ろを走る内頸(ないけい)動脈の炎症によって起こります。詳しい原因は解明されていませんが、体内時計が何らかの原因で乱れ、それが内頸動脈周囲の三叉(さんさ)神経に伝えられて痛みが生じると考えられています」

Q.市販の風邪薬(総合感冒薬)は、効能の一つに「頭痛」があります。頭痛がひどいときに頭痛薬がない場合、風邪薬で代用しても問題ないのでしょうか。

川口さん「できれば、病院に行って薬を処方してもらうか、薬局で痛み止めである『解熱鎮痛剤』を購入するのが理想ですが、市販の風邪薬しかない場合は代用するのも仕方ないかもしれません。

市販の風邪薬には、鼻水、鼻詰まり、くしゃみなどを鎮める『抗ヒスタミン剤』、熱を下げ、痛みを和らげる『解熱鎮痛剤』、せきを抑える『鎮咳(ちんがい)剤』、痰(たん)を切れやすくする『去痰剤』など、さまざまな症状に対応するために、1剤の中に4種類から8種類程度の有効成分が配合されています。この中の解熱鎮痛剤が、頭痛に効果のある成分になります。

一般的に、解熱鎮痛剤が入っている風邪薬の『効能・効果』には『頭痛』と書いてあるので、この記載があることを確認しましょう。風邪薬の中には、効能・効果が『せき・たん』だけの薬や、解熱鎮痛剤が入っていない薬もあるので注意してください」

Q.頭痛薬と風邪薬は何が違うのでしょうか。また、頭痛の際に風邪薬を飲むデメリットは。

川口さん「薬に含まれる有効成分の数に違いがあります。頭痛薬の主な有効成分は解熱鎮痛剤ですが、先述したように、市販の風邪薬には熱、鼻水、鼻詰まり、せきなどの症状を改善するために、解熱鎮痛剤のほか、さまざまな有効成分が含まれています。風邪薬で使われている解熱鎮痛剤は、頭痛薬の解熱鎮痛剤と同じ成分で、アスピリン、アセトアミノフェン、イブプロフェン、イソプロピルアンチピリン、エテンザミドなどがあります。

症状が頭痛のみの場合、他の成分が入っていることでデメリットが生じます。必要のない成分を服用することで、副作用が起こる可能性もあるのです。例えば、せきを抑える鎮咳剤の最も多い副作用は便秘です。これは中枢神経に働くため、血圧や心臓、胃腸の動きに影響が出るからです。くしゃみや鼻水に効く抗ヒスタミン剤の副作用は眠気で、顔や手足の筋肉がぴくついたり、一時的にボーっとして意識が薄れたりすることもあります。

薬は、自身の症状に合ったものを選ぶのが一番です。持病がある場合は特に注意が必要になりますので、薬の『使用上の注意』をしっかりと確認してください」

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最終更新:4/14(火) 6:10
オトナンサー

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