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新型コロナ、サージカルマスクの表面で7日間感染力を示す

4/17(金) 16:05配信

日経グッデイ

 新型コロナウイルスはさまざまな物質の表面で高い安定性を示し、サージカルマスクの内側に付着した場合は少なくとも4日後、外側(表面)では7日後まで感染力を持つことが、香港大学の研究者が行った実験(*1)で明らかになりました。一方で、一般的な消毒方法はいずれも、感染力を失わせる効果を持っていることも確認されました。

【表1】コピー用紙、ティッシュペーパー、布、サージカルマスク、プラスチック…新型コロナウイルスがそれぞれの物質表面で感染力を維持している時間は?

●物質表面からの「接触感染」、どれくらいの期間注意が必要か

 日本では現在、東京などの大都市を中心に、感染経路が不明な新型コロナウイルス感染症(COVID-19)患者が増えています。誰かと濃厚接触した覚えがなく、どこで、どうやってウイルスを取り込んだのかが分からない人の感染は、おそらく、身の回りの物の表面に存在していたウイルスが手指を介して、目、鼻、口の粘膜に到達すること(接触感染)によって生じていると考えられます。

 それゆえ、「感染者の飛沫と共に飛び散ったこのウイルスが、さまざまな物の表面に付着してからどれくらい長く感染力を維持しているのか」、そして、「そうした表面や手指をどのような方法で消毒すれば感染を防げるのか」について知ることは極めて重要です。

 今回香港大学のAlex W H Chin氏らは、新型コロナウイルスを様々な環境下に置いて、感染力を維持している期間を検討しました。以下の実験はすべて、1条件につき3つずつ標本を用意し、感染価(*2)を求めて平均値を算出しています。

● 「温度」と感染力の関係:ウイルスは22℃でも7日後まで安定

 新型コロナウイルスを含むウイルス輸送液(現在、PCR検査を行うために綿棒を使って採取した標本は、この液に綿棒ごと浸した状態で検査施設まで輸送されている)を密閉容器に入れて、4℃、22℃、37℃、56℃、70℃の環境下で最長14日間保管しました。それぞれ、1分後、5分後、10分後、30分後、1時間後、3時間後、6時間後、12時間後、1日後、2日後、4日後、7日後、14日後の時点で、感染価を測定しました。

 その結果、新型コロナウイルスは、4℃では高い安定性を示し、感染価は14日後までほとんど変化しませんでした。22℃では7日後まで、37℃では24時間後まで感染力を維持していましたが、56℃では30分後、70℃では5分後には、感染性のあるウイルスが検出できなくなりました。

*1 Chin AWH, et al. Lancet Microbe. published online April 2, 2020.
*2 感染価は、ウイルスの感染力を示すもので、回収したウイルスが含まれている培養液を段階的に希釈し、どこまで希釈すると、培養細胞の50%を変性させられなくなるかに基づいて評価する。

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最終更新:4/17(金) 16:05
日経グッデイ

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