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ストレスで唾液が減ると不調を引き起こす『ドライマウス』に! 予防&改善の秘訣は

4/28(火) 15:00配信

週刊女性PRIME

 最近、なんだか口が乾いて不快感が……なんてこと、ありませんか? それ、もしかしたら「ドライマウス」かもしれません!

【写真】人がストレスを受けたときの唾液の量に驚きの変化が……グラフで確認!

唾液が減るとさまざまな不調が

 成人の唾液の分泌量は、1日なんと約1・5リットル。口の中を潤し、食べたものを消化するのに欠かせない唾液ですが、役割はそれだけではありません。唾液にはさまざまな成分が含まれており、傷の修復作用(ヒスタチン)や抗菌作用(リゾチーム、分泌型免疫グロブリンA)といった働きもあります。

 さらに、唾液はストレスとも深い関係があります。最先端の科学とユニークな実験で日常の疑問を調査するNHKの人気番組『ガッテン!』で、人がストレスを受けたときの唾液の量を調べたところ、意外な結果が(写真ページのグラフ参照)。簡単な計算式の解答が正しいかを5秒以内に判断する課題を10分間続けてストレスを与えると唾液の量が徐々に減っていったのです。

 ストレスや緊張で口の中がカラカラに乾いたことがあると思いますが、実は脳が指令を出して唾液の分泌量を減らし、成分を濃くしているからです。唾液には傷の修復や抗菌作用があるため、動物は傷をなめて治そうとしますが、人間も同様。進化のなごりで、天敵に襲われる危険、つまり緊張やストレスを受けると防御反応で、唾液の成分を一時的に濃くすると考えられています。

 この口の乾きは通常はストレスの原因が取り除かれると元に戻りますが、近年、ストレスの原因がなくなっても唾液の量が戻らない人が増えています。この状態を「ドライマウス」といい、免疫機能や殺菌機能が低下し、風邪や口内炎や虫歯になりやすくなります。また口臭や飲食物が飲み込みにくくなるなど、さまざまな症状を引き起こす場合があるのです。

 ドライマウスの原因は複数ありますが、近年、これも原因ではと新たに注目されているのが「脳」。ストレスの長期化などで脳がストレスを感じやすい状態になり、ストレスの原因が取り除かれても「口の乾き」自体をストレスに感じてしまい、唾液の量が戻らなくなるのではないか、というのが仮説のひとつです。

 番組に出演した鶴見大学歯学部教授の斎藤一郎さんによると、ストレスの長期化によるドライマウスの治療法のひとつが何かに没頭すること。実際の医療現場でも取り入れられていると言います。

 「口の乾きや不快症状が続くと不快感ばかりに意識が向いてしまいがちに。そこで、何かに没頭して意識をいったん別のことにそらすと、その間は不快感を忘れて脳がストレスを感じる時間を減らすことができます。そのうちに少しずつ痛みや不快の記憶が遠のいていくことが期待できるのです」(斎藤さん)

 また、口が乾いたときにすぐできる対処法もご紹介します。どちらも唾液の分泌を促す効果が期待できるので、ぜひお試しください!

※ドライマウスはストレス以外が原因の場合も。症状が長引いて気になる人は、医療機関の受診を。「ドライマウス研究会」のサイト(http://drymouth-society.jp/)で、ドライマウスに詳しい歯科や口腔外科、耳鼻咽喉科が検索できます。

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最終更新:4/28(火) 15:00
週刊女性PRIME

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