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ザテレビジョン特別賞は「テセウスの船」柴崎楓雅『僕なりの“黒みきお”を作れました』【ドラマアカデミー賞】

5/21(木) 18:00配信

ザテレビジョン

TBS系で放送された「テセウスの船」では、ある村の小学校で起こった大量毒殺事件の犯人捜しが展開。その中で大人たちをあざむく怪演を見せ、「あの子役は誰?」と一躍、注目を集めた柴崎楓雅が、第104回ザテレビジョンドラマアカデミー賞でザテレビジョン特別賞を贈られた。まだ12歳の小学生だが、今後の活躍が期待される彼に受賞の感想を聞いた。(以降、一部ネタバレを含みますのでご注意ください)

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■ 怖い演技をするのは半分楽しみで、半分は心配も

――今回、「テセウスの船」での演技が評判になり、編集部の選出で特別賞を受賞しました。

特別賞だと聞いてすごくびっくりしたけれど、素直にうれしかったです。最初にこのドラマに出ることが決まったとき、みきおが犯人ということは知っていました。とても重要な役なので僕なりのみきおを演じきろうと思いました。普通の子ではないので、怖い演技をするのは半分楽しみで、半分は「できるかな」という心配もありました。

――撮影現場では、どんなふうに演技をしましたか。

まず(リハーサルなどで)演技をすると、監督さんが「目の開き方や動かし方、声のトーンを変えると、もう少し怖くできるよ」と指導してくれたので、僕なりの怖いみきおを作る事ができたと思います。現場では“黒みきお”と“ぶりっ子みきお”と言っていて、心さんに本当の顔を見せるときは“黒みきお”。鈴ちゃんや学校の友達に見せる顔は“ぶりっ子みきお”。監督さんから「この場面では“黒みきお”」と言われたので、分かりやすかったです。

――そんな二面性を持つみきおはどんな子だと思って演じたのでしょうか。

みきおは複雑な家庭に育って、気持ちの変化が難しいので、演じるのは難しいなぁと…。でも、最終回では、大人のみきおが幸せになれたと思います。大人になってまで悪い人間のままだったら嫌だから(笑)、みきおにとってもハッピーエンドだったと思います。

■ 竹内さんの言葉で最後まで頑張れました

――主人公・心役の竹内涼真さんとはどんな話をしましたか。

本当に優しくて、かっこいいです。僕の初日が小学校のシーンで、「みんなやめなよ」と言って机をたたくところがあったんですけど、竹内さんが「すごくかっこよかったよ」と言ってくれて、僕にとってはこんなにセリフが多いドラマは初めてで不安もありましたが、その言葉から勇気をもらって最後まで頑張れました。最後に連絡先を交換して、「また共演できるようにがんばります」とメッセージを送りました。

――賢くて大人も翻弄してしまうみきおと心の対決も見どころでした。

教室で心さんと対決するシーンは、竹内さんが「強く押していいよ」って言ってくれたので、僕の100%の力で押しました。でも、後から「竹内さんは痛かったんじゃないかな」とちょっと心配になりました。もともと僕は力が強い方ではないけれど、いつも家ではお父さんとお母さんのマッサージをするんですよね。それで押したりするので、押す力だけはあるのかなと…?

――他の共演者の皆さんはどうでしたか?

(佐野文吾役の)鈴木亮平さんは「一緒にご飯食べよう」と言ってくれて、こたつに入って鈴木さんの家族の話を聞かせてもらいました。(木村さつき役の)麻生祐未さんは本当に優しい人ですが、第5話や6話を見たら、すごく怖いお芝居をしていて、みきお役の僕も「負けられないな」って思いました(笑)。

■ 担任の先生は原作漫画を全巻買って読んでいました

――みきおが子供とは思えないぐらい恐ろしいことをするのが話題になりましたが、周囲の反応はどうでしたか?

小学校のクラスのみんなも見てくれました。担任の先生は原作漫画を全巻買って読んで、先に犯人を調べちゃったんですが、僕が「犯人は原作と違うんですよ」と言ったら、先生は「えっ。でも、そんな…」とびっくりしていました。でも、先生が漫画を買ってくれたのは、すごくうれしかったです。

日曜日が放送なので、月曜日に学校に行くと、教室でみんなにいろいろ言われて、恥ずかしいので「もう言わないで」とお願いしたり、違う学年の人からも「ドラマに出ていた子だよね?」と聞かれたりしました。水泳教室や塾でも先生に気づかれました。

――このドラマでこれまでより多くの人に顔が知られるようになりましたか?

はい。そういう感じがしました。友達のお母さんが心配して、ネットでなんて言われているか、調べてくれました(笑)。それに、ファンレターももらいました。僕は野球が好きなんですが、ファンの方から1997年の巨人の槙原寛己投手のプロ野球カードをもらえてうれしかったです。プロフィールを教えてほしいというリクエストもありました。

■ 「鬼滅の刃」のオーディションがあったら“取りに”行きます!

――ぜひ、ここでもプロフィールを教えてください。

野球は学校のクラブでやっています。学校で好きな科目は算数と音楽。でも、僕、音痴なので、授業で合唱するときはいつも友達に笑われます。だから、歌が上手くなりたいです。ドラマや映画に出るようになったのはスカウトされたから。小さい頃からドラマを見るのが好きだったから興味はありました。デビュー作は「幸色のワンルーム」(2018年テレビ朝日系)ですが、初現場は「PRINCE OF LEGEND」(2018年日本テレビ系)でした。お芝居はやってみるとすごく楽しいなぁと思いました。

――今後はどんな役を演じてみたいですか?

映画の「るろうに剣心」や「キングダム」が好きなので、殺陣やアクションのある作品もやってみたいし、大好きな朝ドラにも出てみたいです。今年は映画「約束のネバーランド」が冬に公開されます(12月18日公開予定)。人気のある漫画の映画なので、友達が楽しみにしてくれています。今、僕たち小学生の間ですごい人気なのは「鬼滅の刃」。僕も大好きで、もし鬼滅の(映像化作品の)オーディションが来たら、いつも本気なんですけれど、そのときは絶対に“取りに”行きます。我妻善逸をやりたい!

――「テセウスの船」で自分が成長したなと思うのは、どんなところですか?

人を怖がらせるような演技はやったことなかったけれど、自分とは全然違うので楽しかったです。今までは泣く演技がなかなかできなくて、難しいなぁと思っていたんです。でも、第8話では、あまり意識しないで感情を込めて泣くことができました。本当に監督さんやスタッフさんが優しくて、また「テセウスの船」チームの皆さんとご一緒できるよう、僕も頑張りたいです。これからも応援してください!(ザテレビジョン・取材・文=小田慶子)

最終更新:5/21(木) 18:00
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