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大久保嘉人が「喧嘩腰」で挑んだリーガ。 相手の態度が許せなかった

5/22(金) 6:20配信

webスポルティーバ

リーガに挑んだ日本人(5)

 城彰二、西澤明訓に続いて、リーガ・エスパニョーラ1部のピッチに立った3人目の日本人選手もストライカーだった。

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 2004年12月、大久保嘉人(現東京ヴェルディ)はセレッソ大阪からマジョルカへの移籍を発表している。Jリーグでゴールを量産し、20歳で日本代表としてデビューを飾り、アテネ五輪にもエースとして出場。ものを言わせぬ勢いがあった。

 2005年1月には、リーガでいきなり初舞台を踏んでいる。当時、リーガで抜群の強さを誇ったデポルティーボ・ラ・コルーニャ戦だった。

「立ち上がりはボールに触れる機会もなかったし、静かだったかもしれん。少しナーバスになっていたと思う。それが、相手に足を蹴られて目が覚めた。こんなんじゃダメだって。それで気分が高揚して、試合に入っていけた」

 大久保はそう振り返っている。試合序盤、敵ディフェンダーのスパイクをひざに食らった。動きについていけず、東洋人にプライドを傷つけられた相手の"返礼"だろう。ポイントで肉を抉られ、骨が見えた。即座にドクターがストップをかけたが、大久保自身は手で丸を作って「大丈夫」と遮った。ホチキスで皮と皮を結び合わせ、肉が見えないようにした。

そして大久保は、見事にアシストを決め、ゴールも叩き込んだ。

「ケガをして、力が抜けているのはあったかな、と思う。(ゴールにつながった)あんなパスは初めての感覚だった。あ、これはまたチャンスくるかも、と思っとって。FWはそういう日があるけん。夢でゴールするところを見とったし。夢では足やったけど。それでクロスが来て、あの瞬間はさすがに我を忘れた」

 得点シーンでは、ポルトガル代表センターバック、ジョルジュ・アンドラーデをかく乱。完全にマークを外すと、右からのクロスに頭で合わせ、ゴールネットを揺らした。中田英寿のセリエAデビュー戦に匹敵するインパクトだった。

 大久保は第19節のベティス戦を治療で欠場した後、第20節から5試合連続出場(3試合が先発)を果たしている。レアル・マドリード、バルセロナとのアウェーゲームでもピッチに立った。レアル・マドリードの選手には喧嘩腰になり、「クレイジー」と呆れられ、バルサ戦はカルレス・プジョルをまた抜きし、きついタックルを見舞った。少しも物おじしていない。

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最終更新:5/23(土) 11:23
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