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松井秀喜のメジャー本拠地デビュー戦は、なぜ“伝説”になったのか?

5/23(土) 12:08配信

GQ JAPAN

新型コロナウイルスの影響で世界中のスポーツの試合が中止を余儀なくされるなか、GQでは歴史的瞬間も含めて、フォトグラファーの田口有史が切り取ったスポーツの名場面を蔵出し紹介する。第20回は本拠地デビュー戦で満塁弾を放った松井秀喜。

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ヤンキースに移籍した松井秀喜の本拠地開幕戦。ニューヨークは大寒波に見舞われて、当初予定していた4月7日の開幕戦は、大雪のため翌8日に順延となった。だが、この日もヤンキースタジアムは小雨が降っていて、開幕セレモニーは中止に。伝統のピンストライプを着た松井が開幕セレモニーで地元ファンの声援に応えて……という記念すべき場面を切り取る目論見は外れてしまった。

気温わずか1度。「野球をやるような天候じゃないよ」と、悪態のひとつもつきたくなるようなコンディションで迎えた5回裏だった。1アウト2、3塁で4番のバーニー・ウィリアムスが敬遠されて、満塁で迎えるは5番、松井秀喜だ。

ツインズの右腕、ジョー・メイズがフルカウントから投じた6球目を松井のバットが鋭く捉えた!打球は松井らしいライナーで右中間スタンドへ。待望のメジャー初ホームランは、名門ヤンキース史上初となる、ルーキーの本拠地開幕戦満塁本塁打となった。このひと振りで松井はニューヨークのファンの心をガッチリ掴んだ。

ダイヤモンドを一周した松井秀喜をヤンキースタジアムのファンはスタンディングオベーションで迎えた。まさに名実ともにヤンキースの一員になった瞬間と言えるだろう。

メジャーデビューに際して地元メディアには松井の実力に懐疑的な論調もあったりして、どことなく肩身が狭かった日本の取材陣だったが、この試合を機にムードは一変。「これでしばらくは胸を張って松井を撮影できるね」とカメラマン仲間と胸を撫で下ろしたことを思い出す。

写真、文・田口有史

最終更新:5/23(土) 12:08
GQ JAPAN

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