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阪神6連勝、元虎007が強さの秘密を分析

2013/5/13(月) 0:00配信

THE PAGE

 ダメ虎という陳腐な表現がもはや死語になりつつある。

 12日のヤクルト戦では逆転勝利で5年ぶりの6連勝。その勢いが止まらない。当初先発予定だったスーパールーキー、藤浪が、背中と腰に違和感を訴えて登録抹消。登板が繰り上がった左腕エース、能見は7回まで1失点でゲームを作った。打線は、8回に積極的に足を絡めてマートンの同点タイムリーを呼び寄せ、新井貴の決勝2ランで勝負を決めた。投打が噛み合っている。阪神でチーフスコアラーを25年間も務めた三宅博さん(現在、岡山商科大学特別コーチ)に阪神の好調理由を聞いてみた。元虎の007は、阪神の進撃をスコアラー目線でどう分析しているのだろうか。
 
ーー阪神の強さは本物ですか?

 「西岡が刺激になっている。好球必打で、早いカウントからどんどん狙ってボールは仕掛けて行く。コンと出塁すれば勢いになるし、逆に相手は、西岡に対してうまくボールを先行させながら慎重に組み立てざるをえなくなり、いきなりトップバッターから気を使わねばならなくなる。かつてヨソが、赤星を出塁させてはいかんと警戒したのと一緒だ。すると、それが次のバッターへ影響を与えていく。それに西岡はムードメーカーになっているやない? ベンチ前でのパフォーマンスにしても、結果を出している人間がああやって先頭に立つとチームが元気になる。金本が、阪神に入ってきてチームを変えてくれた時の雰囲気に似ているんやないか。GM(中村勝広)がいい補強をしたな」

ーー開幕前は(補強について)文句を言っていたじゃないですか(笑)。三宅さんが、つい先日、出版された著書「虎のスコアラーが教えるプロの野球観戦術」(祥伝社・黄金文庫)には「マートンはクビにすべきだった」と、キツイことが書いてあります。

 「愛するタイガースへの奮起を促すための檄文やないか(笑)。わからんかな。マートンはセカンドの頭の上に強い打球を打つ意識がある。最初に活躍した年のバッティングに戻っている。本来は頭がスマートな選手。2年契約の2年目だから、確実なアベレージバッティングの姿に返った。4番に座ることで強振してしまうことが心配だったが、自分は“繋ぐ4番”という意識があるんやないか」 

ーー新井貴が覚醒したかのようです。

 「今日、ホームランにしたのは、インサイド高めの見逃せばボールじゃないかな。コンパクトにバットが回った。決して狙ったのではないと思う。本来得意ではないコース。調子がいいから体が反応したんだろう。去年の配球チャートを洗い直すとワンパターンでやられていた。内を意識させられてから外、或いは低目のストライクからボールゾーンに落ちる変化球に手を出す。相手の失投は、ほとんど打ち損じしていた。技術があるのに、なぜ打ち損じるのか。力みがすべて。強い打球を打とうという気持ちが勝ちすぎるんやな。その力みが今はない。センターから右を意識しているせいか、下半身のステップが安定していて、スイングがコンパクトや」

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最終更新:2015/10/23(金) 4:02
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