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日経平均が大幅下落―株式相場はバブルなのか?

2013/5/23(木) 15:02配信

THE PAGE

 円安とアベノミクスを背景にした株価上昇がスタートしてから半年が経過しました。長期の上昇相場入りが期待される一方、23日の日経平均は、前日比1143円という下げ幅を記録しました。バブル的な株価と警鐘を鳴らす向きもあります。株価が急騰するとそれを警戒する声が聞こえてくるものですが、最近では安易にバブルというレッテルが貼られやすくなっているともいえます。果たして現在の相場はバブルなのか、過去の大相場(複数年に渡り株価上昇が継続する相場)と比べてどの程度のものなのか、数値を使った検証が必要でしょう。

日本の株価上昇が突出、2013年の世界の株価

戦後日本の大相場

 戦後日本は4つの大相場を経験しています。(1)朝鮮戦争特需、(2)神武景気・岩戸景気、(3)いざなぎ景気・列島改造ブーム、(4)バブル経済です。また、これらほど大相場ではないものの、2003年から2007年までの間にも構造改革ブームと米国の住宅バブルを背景にした上昇相場もありました(図1)。

 過去との比較は、時代が変わっているので意味がないという意見もありますが、必ずしもそうとはいえません。株式市場の動きを決める基本的な要素は時代でそれほど変化していないからです。神武相場は国際収支の黒字転換が、いざなぎ景気はイノベーションが株価上昇のきっかけとなっています。

 さらに重要なのは、相場が続く期間や上昇スピードが驚くほど類似しているということです。以上の点を踏まえて、先にあげた4つの大相場のうち、朝鮮戦争特需を除く3つの相場と構造改革相場について、今回の株価上昇と比較してみました。過去4つの相場と今回の相場を比較したチャートが図2です。株価は今回の株価上昇時(2012年10月)の日経平均に換算してあります。

長期的な大相場の条件

 過去の大相場を見ると、2つの相場が連続した「いざなぎ・列島改造相場」を除き、どの相場も約4年でピークを迎えていることが分かります。上昇幅については、2倍強~3.5倍といったところでしょう。つまり、期間は3~5年程度、株価は2倍~3.5倍程度の規模にならなければ、大相場とはいえないことになります。

 今回の株価上昇はスタートしてからわずか半年しか経っていませんので、もしこれが大相場になるとしても、まだまだスタート地点にすぎないといえるでしょう。つまり、まだバブル的な株価かどうかを議論する段階ではないのです。

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最終更新:2016/2/6(土) 3:48
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