ここから本文です

星野楽天 3年目の快進撃の理由

2013/7/7(日) 23:08配信

THE PAGE

 楽天の快進撃を開幕前から予言していた人がいる。元阪神のチーフスコアラーで北京五輪時の星野ジャパンのスコアラーを務めた三宅博さんだ。彼は、開幕前に発売となった著書に「私がダークホース的な存在として評価しているのが楽天だ。投手陣はマー君という球界を代表するような絶対的エースがいて、そこに成長度の大きい若手が揃っている。星野さんは私に『2年は投手力の整備に力を入れた。ある程度メドが立ったので、今年は点を取る方や』と語り、メジャーの大物、アンドリュー・ジョーンズを獲得するなど補強策に手を打った。2013年の勢力図を考える時に私は楽天の存在が気になって仕方がない」と書かれていた。

 「序盤は投壊現象に苦しんでいたが、投球術を手にしたマー君が負けないピッチングを覚え、新人の則本というもう一枚のローテー投手が出てきたのが大きい。それと補強した2人の外人。私の言った通りの展開になったでしょう?」
 もう書くまでもないが、マー君の存在で、チームに大型連敗の危険性はなく「勝つチーム」の条件を満たすことになった。
 三宅さんは「マー君は、全部全力投球というピッチングでは無くなった。試合の流れ、打線、調子などを見極めながらリラックスする投球と集中する投球を使い分けている。配球的には緩いカーブを使い、緩急が大きくなった」と分析している。

 楽天の快進撃のもうひとつの理由はジョーンズ、マギーの両外国人の加入で課題の打線に厚みが生まれたこと。4番のジョーンズは打率239ながら14本塁打、41打点。5番のマギーは打率299の16本塁打、49打点。マギーは出場機会に飢えていた選手だ。昨年途中にパイレーツからヤンキースに移籍するとガタっと出場チャンスが減った。
 星野監督は、非常に選手のモチベーションの部分を重要視している。「結果出したい」「成功したい」という強いメンタルを持つ選手を好む。そして、そういう外国人選手とは積極的にコミュニケーションを取って、その気にさせるのが上手い。
 大物のジョーンズは、投壊現象がチームに起きていたとき、星野監督に「投手に対してオレからアドバイスを送っていいか」と許可を求めてきたという。外国人選手は、自らの契約に直接影響する個人成績に走る選手が多いが、ジョーンズは、フォアザチームの精神を失わない大物である。

 しかも、ジョーンズ、マギー共に配球などに研究熱心で、日本野球への順応しようという努力を怠らない。三宅さんは、「外から見る限りですが、明らかに配球を読んでいますね。対戦相手からすれば、彼らにストライクは必要ありません。外角に逃げるボールと落ちるボールが打てない。しかし、その二大欠陥を配球を読み準備することで克服している」と見ている。2人が持つ高いモチベーションとチーム貢献のメンタルが成功を支えている。

1/2ページ

最終更新:2015/11/13(金) 4:24
THE PAGE