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<私の恩人>はるな愛 食べていくのに必死だった頃・・・ヒデさんの言葉に救われた

2013/7/21(日) 11:47配信

THE PAGE

 タレント・はるな愛さん(41)が恩人として挙げたのは、中山秀征さんでした。ニューハーフタレントとして、迷い、悩み、葛藤していたところに道を示してくれたのが、中山さんだったと言います。


 ヒデさんとは「THE夜もヒッパレ」(日本テレビ系)でお会いしたのが最初でした。当時、私は出演者の皆さんの飲み物を作ったりしつつ、ちょこっと映ることもあるバニーガールとして番組に関わってたんです。
 その頃は、大阪から東京に出て、レースクイーンの事務所に所属してました。ニューハーフということではなく、普通の女の子として、レースクイーンやパーティーでコンパニオンをやって生活していました。

 ほぼ初めてテレビのお仕事をさせていただいた私を、ヒデさんは本当の女性だと思ってたみたいなんですけど(笑)、同じく番組に出演していたモト冬樹さんから「ヒデ、お前、本当に知らないの?」と言われて、すごく驚いたみたいです。でもね、それを知ってから「本名、大西賢示って言うの!?いや、面白いよ!!」と、とても可愛がってもらいました。
  ヒデさんがやってた草野球チーム「ジェットキッズ」にも入れていただき、背番号“1/2”(にぶんのいち=ハーフ)をつけてもらいました。そして、飲みに行く先々で、和田アキ子さんや志村けんさんらと会わせていただきました。今に至るまで、そのご縁でお仕事をさせてもらっていることがたくさんあります。

 …ただ、正直、その頃は、本当につらい時期でもあったんです。ニューハーフとしてお店で働いてから上京して、芸能界を目指しました。お店にいる頃は、やるべきことがハッキリしてたんです。お客様はニューハーフが好きで来られている。だから、きれいだったり、おしとやかだったり、普通の女の子以上に女の子らしいところをお見せすると喜んでいただけます。

 それが、テレビの世界に入ると、見ていただく方はニューハーフが好きな人もいれば、嫌いな人もいらっしゃる。ニューハーフの部分は一切出さない方がいいのか、でも、普通の女の子とは違うし…。さらに、番組のオーディションに行っても「君はミズ(水商売)のニオイがするからダメだ。芸能界はあきらめた方がいいよ」と何度も言われました。食べていくのにも必死で、朝からパチンコに並んだり、持っていたバッグを質屋さんに入れて日銭を稼いだり、どこに行くのも自転車移動でした。

 これでもかと自信と進路を見失っていた中で、ヒデさんがふと言ってくださったんです。「賢示は、賢示のままでいいんだよ」と。救われました。本当に、本当に。この言葉を常に頭に置いて、お仕事をしてきました。
そのおかげで、今ではお仕事でも日常的にヒデさんとお会いできるようになりました。つい先日も、テレビ局の楽屋が隣同士になったんです。

 私、いつも健康のことを考えて、用意していただいたお弁当に加えて、個人的にお豆腐と納豆を買って食べるんですけど、隣の楽屋にもお豆腐と納豆を置いてきました。怖い?(笑)
 でもね、私が自分の番組に呼ぶとかいうのは生意気ですし、何かできることといったらそれくらい。あとは、元気に頑張って、お仕事をする姿を見ていただくしかないんだろうなと思っています。
(聞き手・文責/中西正男)

■はるな愛(はるな・あい)
1972年7月21日生まれ。大阪府出身。本名・大西賢示。2009年、ニューハーフ世界一を決めるコンテスト「Miss International Queen」で優勝する。日本テレビ「スッキリ!!」「幸せ!ボンビーガール」、関西テレビ「ハピくるっ!」などにレギュラー出演中。ディナーショーも、広島・呉クレイトンベイホテル(8月19日)、愛知・名古屋ANAクラウンホテル(9月23日)などで開催する。

■中西正男(なかにし・まさお)
1974年大阪府枚方市生まれ。立命館大学卒業後、デイリースポーツ社に入社。大阪報道部で芸能担当記者となり、演芸、宝塚歌劇団などを取材。2012年9月に同社を退社後、株式会社KOZOクリエイターズに所属し、芸能ジャーナリストに転身。現在、関西の人気番組「おはよう朝日です」に出演中。

最終更新:2016/2/11(木) 4:07
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