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スカウトに聞く 桐光・松井は即戦力か

2013/7/22(月) 18:10配信

THE PAGE

 プロ注目のドクターK左腕、松井裕樹投手(神奈川・桐光学園3年)が、22日の横浜商大との5回戦(保土ヶ谷・神奈川新聞スタジアム)で3試合ぶりに登場。バックネット裏に集まった8球団、総勢20人を超えるスカウトの前で5イニングを被安打4の1失点、奪三振4とまずまずの投球を披露した。
 早い段階から松井を今秋のドラフト1位候補に挙げている読売ジャイアンツは、5人のスカウトに加えて原沢敦球団代表兼GM自らが視察。「もともとスカウトの評価は高い」と前置きした上で、「今日は本調子ではない感じだったけど、ドラフトの1位候補であることは変わらないでしょう」と熱いラブコールを送りながら、五回コールド勝ちでの桐光学園のベスト8進出を見届けてスタジアムを後にしている。
 昨年の大谷翔平(花巻東)や藤浪晋太郎(大阪桐蔭)を彷彿とさせるフィーバーが早くも始まっているわけだが、今や前者は北海道日本ハムファイターズで投手と外野手の「二刀流」に挑み、後者は阪神タイガースの先発陣の一角として6勝を挙げている。

 果たして、松井はプロの世界で即戦力となりうるのか。「短いイニングなら今すぐにでも通用する」と断言するのは、昨年から松井をマークしている福岡ソフトバンクホークスの田口昌徳スカウトだ。
 「今日もストレートは最速で147kmを計測していた。左投手でこれだけのスピードを出せる上に、あのスライダーはプロでも十分に通用する一級品。追い込まれたらヤバい、早いカウントから打たないといけない、というプレッシャーを打者に与えられる投手。去年は荒々しさが残っていたが、今年はコンスタントに安定している。現に四球も減っていますからね」

 日ハム時代に名捕手として鳴らした田口スカウトの言葉には説得力がある。この日は松井見たさで内野席はほぼ満員で埋まり、立ち見客も続出。プレーボールの40分前になって芝生の外野席も開放され、実に1万人近いファンが松井の奪三振ショーに期待を寄せた。これだけの集客力を誇る選手はプロ球界でも稀であり、即戦力だけでなく集客の目玉ともなりうるが、田口スカウトは「長い目で見れば先発で10年も20年も活躍してほしい選手」とした上で、こう続ける。
 「プロの世界で1年間プレーするのは本当に大変なこと。入団した球団のニーズにもよりますけど、2年後や3年後を見すえて、まずは1年間、戦える体力をつけることも必要かもしれない。現時点の完成度で言えば6割から7割。まだまだ伸びシロのある投手ですから。例えば、下半身をもっと鍛えれば、フォーム的にも安定するはずなので」

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最終更新:2015/11/20(金) 4:46
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