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セミも熱中症になるの? 猛暑が続く大阪

2013/8/2(金) 19:33配信

THE PAGE

 大阪の夏は暑いですね。35度を超える日が続くのも、当たり前です。特に今年は、平年よりも気温が高いらしく、セミの声がいつもよりうるさく感じるという声も聞きました。でも、こんなに暑かったら、セミも熱中症になるのでは? 実際のところどうなのでしょうか。関西の専門家に聞いてきました。

大阪の7月が暑かった理由

 まず、訪れたのは大阪市中央区にある大阪管区気象台です。予報課天気相談所の宮北吉美所長に対応いただき、7月の気温がなぜ暑かったのかについて聞いてみました。

 7月の気温が上がった理由として、「梅雨明けが早かったのと偏西風が弱かったために、太平洋高気圧におおわれたのが原因だ」と説明。ちなみに、今年の7月は何度ぐらい気温が上昇しているかと聞くと「平年が27.4度だったのに対し、今年は28.5度と1.1度上昇した」と答えてくれました。

 また、7月の真夏日(最高気温が30度を超えた日)の日数も、平年が22.3日なのに対し、今年は26日と約4日も増えたそうです。

 宮北所長は、「大阪の気温の観測地点には芝生が植えられており、比較的涼しい場所なので、実際はもっと暑いところがあるかもしれない。1994年に記録した大阪の最高気温の39.1度を超えた地域もあるだろう」と教えてくれました。

セミも熱中症のような症状になる

 次に、奈良県橿原市にある昆虫館友の会の宮武頼夫会長に話を聞きました。セミの鳴く時間帯は気温と関係があるのかという質問に宮武さんは「セミは朝から鳴いているので昼になると休息を取り、夕方になるとまた鳴きだす。このタイミングにまさに気温がかかわっている」と答えてくれました。

 また、特に大阪に多いのは大きな音を出して鳴くクマゼミで、気温が高い場所を好むそうです。30度ぐらいになるとよく鳴くそうで、暑いときにセミが鳴くという印象が一般的に強いのかもしれません。

 ところが、気温が高すぎてもよくないようです。宮武さんは、「クマゼミは35度前後になるとあまり鳴かなくなる。雨の日など気温の低い時もあまり鳴かない」と話してくれました。

 35度前後の日が続いてしまうと、セミも人間と同じようにエネルギーが足りなくなったり、暑さに耐えられなくなったりし、危険な状態になるそうです。いくら暑さに強いセミでも35度を超えると極端に活動が鈍ってしまいます。宮武さんによると、これは人間でいう熱中症のようなものだとおっしゃっていました。

 このように今年の7月は暑くなっています。そして、セミもその気温と深くかかわりあって生活しています。35度前後になるとセミは鳴くのをやめるので、セミの声があまり聞こえないというときは結構暑いといっても過言ではないでしょう。

(この原稿は、大阪市天王寺区とヤフーで実施した中高生インターン事業に参加した同市立高津中学校3年生の工藤海斗さんが取材・執筆しました)

最終更新:2015/10/16(金) 4:06
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