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東北発のプレゼンテーションの魅力とは?

2013/8/16(金) 21:48配信

THE PAGE

 2013年10月13日(日)に東北発のプレゼンイベントTEDxTohokuの第三回が山形県で開催されます。
「東北訛りは聞きとりづらい…」や「プレゼン慣れしていないのでは…」という先入観が一般的かもしれませんが、過去、同イベントで登壇されたプレゼンテーターの方々は、東北の魅力を武器にして、多くの方に感動を与えました。今までの登壇者のお話を振り返り、”東北流”プレゼンテーションの魅力を解説したいと思います。

1. その土地の言葉(方言)こそ物語に膨らみを与える
 「多くの人に伝える」といったプレゼンテーションの本来の目的を考えると、伝わりやすい共通の言葉を使うのがいいのかも知れません。しかし、各地の言葉を聞けるというのも、地方発のプレゼンテーションの魅力であり、登壇者のお話をより深いものにしてくれます。
 2011年のTEDxTohokuでお話しされた津軽三味線奏者の黒澤博幸さんは、演奏とお話を通して被災直後の東北各地の状況ありのまま伝えています。生活に必要なものが確保された避難所で、次に必要とされていたのは音楽あり、「日常を失った被災者の心に染み渡った日本の伝統音楽を」と語った黒澤さん。そのスピーチで印象的だったのが、方言を駆使して現地の人との自然な会話を再現し、観客に届けるストーリーづくりです。津軽三味線の音色と東北の言葉が黒澤さんのプレゼンテーションに膨らみを与え、観客の想像力を刺激していました。

2.「かたりべ」スタイルも立派なプレゼン
 2012年のTEDxSendaiで登壇された岩手県の沿岸部出身の田畑ヨシさんは、東日本大震災以前にも、三陸を襲った大津波を経験されていました。田畑さんは、津波の危険性と「津波てんでんこ(津波のときは、バラバラになってもいいから真っ先に逃げろという三陸地方の言い伝えの1つ)」を後世に伝え、一人でも多くの人の命を救おうと、絵本をつくり自ら語り部として活動を、87歳になった今も継続されています。
 ご自身の祖父から伝承された津波を警告する言葉、 津波の怖さについて自らの体験と当時の家族との会話を通じて静かに語る田畑さん。命を救うためのプレゼンを繰り広げる「語り部」達に私たちは多くのことを学べるのではないでしょうか。

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最終更新:2016/2/18(木) 3:24
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