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豪雨時の河川「氾濫警戒情報」って何?/水位と洪水予報の関係

2013/8/28(水) 16:45配信

THE PAGE

 局地的大雨(ゲリラ豪雨)や台風による大雨の際、ニュースで「○○川が氾濫危険水位」とか「××川に氾濫警戒情報」などの言葉を耳にすることがあります。これらは、そもそもどういう情報で、どの程度の緊急性や危険度があるのでしょうか。

 「氾濫危険水位」は河川の水位の状態、「氾濫警戒情報」はその水位に伴う洪水予報の段階の一つです。気象庁と国土交通省などがあらかじめ指定した河川(指定河川)については、それぞれの水位に対応する形で、洪水の発生危険度を示す洪水予報が発表されます。

「洪水予報」は414の指定河川が対象

 洪水予報は、ある水位に達したら機械的に出されるわけではありません。例えば、避難判断水位に達したら必ず氾濫警戒情報が発表されるのではなく、気象庁と国土交通省、または都道府県が「今後さらに増水しそうか」などの水位の見通しを踏まえて判断します。対象となる指定河川は全国で414河川で、利根川や木曽川、淀川などのように複数の都府県にまたがるものから東京の神田川や目黒川などのように一つの都道府県を流れる川まであります。ニュースで近くの川の水位や洪水予報に関する情報が出た場合は注意しましょう。

 水位には5つの危険度レベルがあります。危険度の低いものから並べると、レベル1=水防団待機水位(洪水予報の発表なし)、レベル2=氾濫注意水位(氾濫注意情報)、レベル3=避難判断水位(氾濫警戒情報)、レベル4=氾濫危険水位(氾濫危険情報)、そしてレベル5=氾濫が発生した状態で、氾濫発生情報が発表されます。

「洪水予報」と「水位」の関係

 それでは、それぞれの水位と洪水予報は具体的にどういうものなのか、ここでは危険度が高い順に見ていきましょう。

■氾濫の発生(レベル5)
これは既に河川の氾濫が発生している状況で、確認され次第、「氾濫発生情報」が発表されます。今年7月の豪雨では、山形県の月布川、吉野川が氾濫しました。

■氾濫危険水位(レベル4)
氾濫の恐れがある水位で「いつ氾濫してもおかしくない」状態だといいます。指定河川では、この水位に達した場合に「氾濫危険情報」が発表されます。付近の住民は、この水位に到達する前に避難完了しているべき危険な状態です。8月の島根豪雨では浜田川が氾濫危険水位に達しました。

■避難判断水位(レベル3)
氾濫に対する警戒が必要な水位。さらに水位の上昇が見込まれる場合や、一定時間後に氾濫危険水位に到達が予想される場合、指定河川では「氾濫警戒情報」が発表されます。7月の東京でのゲリラ豪雨では目黒川が避難判断水位に達し、氾濫警戒情報が出されました。

■氾濫注意水位(レベル2)
河川の氾濫発生に注意を求める水位。この水位に到達し、さらに水位の上昇が見込まれる場合、指定河川では「氾濫注意情報」が発表されます。

■水防団待機水位(レベル1)
地元の水防団が待機する目安となる水位。この段階では洪水予報の発表はありません。

避難勧告や避難指示発令にも注意

 洪水予報は、自治体が出す避難勧告や避難指示の参考情報にもなります。例えば、氾濫警戒情報、氾濫危険情報が出された場合は、避難勧告や避難指示が発令される可能性が出てきます。気象庁では「気になる河川の水位は国土交通省の河川事務所のサイトなどでも確認できる。洪水予報が出た場合は、避難行動に役立ててほしい」と呼びかけています。

最終更新:2016/2/18(木) 3:59
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