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ザックJは、アフリカ勢に通用したか?

2013/9/11(水) 0:48配信

THE PAGE

組織で個を封じ込める

 62.5%。来年のW杯ブラジル大会の1次リーグにおいて、ザックジャパンがアフリカ勢と同じグループに入る確率である。
 AからHまでの8つのグループには、開催国ブラジルをはじめとする列強8か国がまず振り分けられる。次にヨーロッパと南米の、残った8か国が振り分けられ、アフリカの5か国とおそらく北中米カリブ海の8か国が3番手として続く。

[表]グアテマラ戦、ガーナ戦の代表メンバー

 日本を含めたアジア勢は、その他とともに最後のポッドに入る。3番手の8か国のうち5か国がアフリカ勢だから、確率は62.5%となる。そして、1次リーグを勝ち抜く上で、アフリカ勢を含めた3番手の国から白星を収めることが絶対条件となると言っても過言ではない。実際、日本代表がベスト16に進出した前回の南アフリカ大会では、1次リーグ初戦でカメルーンに勝利を収めている。

 すでにW杯切符を獲得しているザックジャパンは、しかし、2010年秋の発足以来、アフリカ勢と対戦した経験がない。だからこそ、この日に横浜国際総合競技場で行われたガーナ代表戦は、来年のW杯へ向けたまたとない試金石となった。アフリカ勢を語る上で、「身体能力」は欠かせないキーワードとなる。スピード。ジャンプ力。リーチの長さ。フィジカルの強さ。ガーナ代表は攻撃陣のレギュラーメンバーを欠く陣容だったが、90分間を戦い終えたMF本田圭佑(CSKAモスクワ)は偽らざる本音を打ち明けた。
 「身体能力のところはやっぱり世界レベルだと正直、感じましたね。読まれたり、フィフティー、フィフティーなったりすると、どうしても差を見せつけられてしまう」

 象徴的なシーンは前半41分に訪れた。
 ボールを持った本田が強引に中央突破を試みる。しかし、ガーナも人数をかけてゴール前を固め、本田の侵入をシャットアウト。ボールを奪うや電光石火のカウンターを仕掛け、日本のペナルティーエリア周辺で素早くパスを回す。最後はDF内田篤人(シャルケ)がファウル覚悟のチャージで相手を止めて、事なきを得た。イエローカードをもらった内田は、こう振り返っている。
 「あれは仕方なかったよね」

 身体能力で上回る相手に、日本が個で対抗してはなす術がない。2分後の前半43分には、ガーナのワントップを務めたマジード・ワリスが仕掛けたドリブルにDF今野泰幸が難なく突破される。もっとも、その後の日本の対応こそが、対アフリカ勢のカギを握ると今野は力を込める。
 「ボランチをはじめとするみんなが全力で戻ってくれて、組織でカバーすることができた」

 チャレンジ&カバー。一人が相手にプレッシャーをかければ、誰かが空いたスペースや走り込んでくる別の選手をケアする。組織プレーの基本を繰り返すことが、個の強さを封じる。A代表レベルでは、アフリカ勢と初めて対戦したDF吉田麻也(サウサンプトン)も、「今日に限って言えば基本的に通用した」と組織的な守備を振り返りながら気持ちを引き締める。
「相手の主力はもっと能力があって、身体能力が高い選手ばかりだと思うので、よりいっそう組織をまとめて戦わないといけない」

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最終更新:2015/12/12(土) 4:24
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