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ドイツ総選挙、注目点は?/メルケル首相続投が欧州安定のカギ

2013/9/20(金) 10:30配信

THE PAGE

 ドイツの総選挙(連邦議会下院選挙)が9月22日に実施されます。欧州経済は現在小康状態となっていますが、再び債務危機が発生する可能性もゼロでありません。欧州経済が回復軌道に乗ることができるのかどうかは、欧州で最大の経済力を持つドイツの姿勢にかかっています。もし政権交代ということになると、欧州債務問題が再燃する危険性もあり、選挙の結果には世界中が注目しています。

経済好調で高い支持率

 これまでドイツは、メルケル首相率いるキリスト教民主・社会同盟と自民党の連立与党が政権を担ってきました。2009年の総選挙で2期目の首相に就任したメルケル首相は、財政危機に陥った国々への支援をリードする一方、ドイツだけが負担を強いられているという国内の不満にも配慮するというバランスの取れた政権運営を行ってきました。

 このためメルケル首相に対する国民の支持率は非常に高く、昨年12月に行われた与党の党首選では圧倒的多数で党首に再選されました。また、債務危機国には支援をする代わりに厳しい財政再建目標を要求するという姿勢が市場からは高く評価されています。

 しかしメルケル首相への支持率が高いのは何と言ってもドイツ経済が好調だからです。景気低迷が続く欧州の中でドイツは別格の存在といえます。スペインやギリシャなど債務危機を起こした国はもちろんのこと、フランスやイタリアといった主要国ですら10%台という高い失業率に悩む中、安定的な経済成長と5%という驚異的な低失業率を実現しています。こうした状況を背景に、総選挙ではメルケル首相率いる連立与党が有利との報道が目立っています。

 ただドイツ国内には、債務危機国への支援でドイツの負担が大きすぎることを問題視する声が根強く残っています。また欧州にはめずらしく多くの職種で最低賃金が保証されていないなど、競争原理主義的な政策に対して疑問視する声もあります。選挙戦の後半では、野党の社会民主党が支持率を伸ばしているという報道も出てくるようになってきました。

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最終更新:2015/12/6(日) 4:01
THE PAGE

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