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バレンティンを暴言退場の裏にバースのドタキャン事件

2013/9/24(火) 21:40配信

THE PAGE

来日初の退場処分

 温厚なバレンティンが豹変した。
 9-2で巨人に大量リードした7回無死走者無しの場面。カウント1―2から内角低めを自信持って見逃したが、渡田球審のコールはストライク! その判定に納得のいかないバレンティンは、口をとんがらせて大激怒した。ツバを飛ばしながら大声で放送禁止用語を連発して、まさかの来日初の退場処分となった。

 大量リードにもかかわらずバレンティンがイラついた理由は、よくわかる。
 5試合、23打席ホームランがない。3冠王、そして60本塁打という数字……バレンティンは、その2つを追っているが、結果がついてこずにイライラが募るばかりである。

 バレンティンに近い関係者から、こんな話を聞いた。
 「実は、先の甲子園の阪神戦の時に、バースとの対談企画があったのです。それがバース側の不手際でドタキャン。バレンティンは、そうとうイラついていました。それ以来ですよね、ちょっとバッティングの内容が悪くなってきているのは。本来は、ボールになる変化球に我慢のできてきた打者が、そこに簡単に手を出すようになっています」

 バースとは、元阪神の3冠王打者、ランディ・バースのことだ。
 バースは54本を打ちながら王貞治氏の記録に及ばなかった。そういう先人の無念を晴らし、1986年のバース以来となるセ・リーグの3冠王を狙っているバレンティンと、元祖3冠王との顔合せは、両人にとって感動的で刺激的なものになるはずだった。しかし、バース関係者の不手際で“ドタキャン”。バレンティンにしてみれば、なんじゃそりゃ?である。

 偶然なのか、対面を予定していた甲子園での阪神戦以来、別人のように打席での集中力を欠きホームランが出ない。バレンティンは、バースと面識がないが、前人未到の60本への激励どころか、逆にバースのドタキャンで、精神状態を掻き回される結果となってしまった。55本の超えられない壁を超えた後は、プレッシャーから解放されて記録を伸ばすと思われていたのだが、まさかのプチスランプである。この日の暴言退場も、その元を辿れば、バースのドタキャン事件でのイラつきがあったのかもしれない。

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最終更新:2014/11/18(火) 3:18
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