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「あまちゃん」ブームを支えた切なる願い

2013/10/1(火) 10:59配信

THE PAGE

話題満載だった「あまちゃん」

 NHK朝の連続テレビ小説「あまちゃん」が9月28日ついに最終回を迎えた。
 
 ドラマ「池袋ウエストゲートパーク」や映画「GO」などを手掛けた宮藤官九郎氏が脚本を担当するということもあり、放送スタート前から注目を集めていた同作は、4月1日の初回から視聴率20.1%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録。
 その後も、ストーリーの面白さや個性豊かなキャスト陣、随所に散り場まめられたマニアックな“小ネタ”などがウケて20%を超える高視聴率を維持してブームを築いた。

「おしん」、「繭子ひとり」ほどではない?

 一部からは、平均視聴率52.6%を記録した「おしん」(83年)や47.4%を記録した「繭子ひとり」(71年)といった過去の朝ドラを引き合いに出し、「たいしたブームではない」とする向きもあるが、「DVDやインターネットなど録画機能をもつ家電が一般家庭に普及し、趣味が多様化した現代と昔のドラマを比較するのはナンセンス。テレビ離れが叫ばれる昨今では大健闘だと思います」(某テレビ誌編集者)
 
 とはいえ、同作のヒットの陰に“業界内の見えざる力”が働いたという声もある。
 同作は放送を重ねるにつれて多くの雑誌が特集記事を組み、結果的にはブームを後押しする形となったが…。

業界ウケが良かった「あまちゃん」

 「『あまちゃん』に関しては、普段はスキャンダルやゴシップを追いかけている週刊誌や実話誌、夕刊紙までもが過去のストーリーを解説したり、今後の展開を予想したりといった番宣のような記事を掲載していたのには正直驚きました。平均視聴率40%を超えた『家政婦のミタ』が放送されていた時でさえ、出演者や撮影現場の“裏ネタ”を扱うようなことはあっても、ストレートな記事が載ることはほとんどなかったですからね」(某民放テレビ局員)
 
 その理由をある週刊誌の編集者はこう明かす。

 「『あまちゃん』では、アイドルや芸能界が描かれていて業界ウケが良かったのは確かです。しかも、芸能界が輝きを放っていた80年代や90年代の懐メロや映像が随所に起用されているじゃないですか? 最近の元気のない芸能界に関わっている人間からするとノスタルジーを感じるし、何となく応援したくなる気持ちはあったかも。実際、業界内の視聴率はかなり高かったと思います」

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最終更新:2016/1/12(火) 4:49
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