ここから本文です

猛威ふるう「RSウイルス感染症」って何?

2013/10/4(金) 16:45配信

THE PAGE

 赤ちゃんに肺炎や気管支炎を起こす「RSウイルス感染症」が流行しています。例年冬に流行することが多い感染症ですが、どういうものでしょうか。

 RS(呼吸器合胞体)ウイルスは、咳やくしゃみなどの飛沫、ドアノブやコップなどの接触を通して感染します。4~6日間の潜伏期間を経て発熱、鼻水など風邪のような症状が数日続きます。多くは軽症で済みますが、ひどくなると肺炎や細気管支炎を起こします。重篤な合併症としては、突然死につながる無呼吸発作や急性脳症があります。

 生後1歳までに半数以上、2歳までにほぼすべての子供が1度はRSウイルスに感染します。早産で生まれたり肺や心臓に病気のある赤ちゃん、また生後3カ月以内の感染は重症化する場合があるので、特に注意が必要です。

高齢者は集団感染の恐れも

 大人は軽症で治ることが多いのですが、高齢者は重症の下気道炎を起こす場合があり、特に長期療養施設内での集団発生が問題になっています。

 感染を予防するには、うがいや手洗いの励行やマスクの着用が大事です。子供が触れるおもちゃ、手すりなどはこまめにアルコールや塩素系の消毒剤などで消毒します。風邪のような軽い症状のある幼児以上の子供や大人は、RSウイルス感染症と気付かない場合があるので、赤ちゃんに近づかないようにします。

 特効薬はなく、症状を和らげる対症療法が基本です。予防ワクチンはありませんが、早産児などの感染予防のため、抗体製剤パリビズマブが筋肉注射で投与されることがあります。


(参考資料:厚生労働省「RSウイルス感染症に関するQ&A(http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou19/rs_qa.html)」など)

最終更新:2016/2/19(金) 4:01
THE PAGE